48戸のマンション、3月下旬が入居開始日だが、まだ空き部屋が残っているようで、マンションの案内板(広告板)をもった人が駅前に立っている(正しくは椅子を持参して腰かけている)。

東面は一般家屋に隣接しているがその他の面では植え込みが行われ、1か月以上たったので気温の上昇と共に成長を始めている。

「植え込み」や「植栽」では例句見つけ出せなかった。

大巌の襞裂けたるに山躑躅 水原秋桜子

雨雲に又燃え立ちぬ山躑躅 長谷川かな女

しんかんと火の島燃ゆる山躑躅 水原 春郎

湖を象り燃ゆる山躑躅 堀北久子

私の句(旧作)

つつじ山から疲れて戻る消防士

雪柳の例句は意外に多い。
私自身は雪柳の句を作った記憶なし。

ほんとうは暗緑の腸雪柳 高野ムツオ 鳥柱

雪柳古き運河に水通す 堤 妙子

雪柳吹かれもつれて花こぼす 岡田虚風

我孫子駅過ぎ人の荷の雪柳 和知喜八

さかしまな痴情と思ふ雪柳 荻原久美子

雪柳遠い半月みんな海馬 黒川憲三

等身の雪柳ちり一人暮らす 北原志満子

雪柳鋼震へに密咲けり 加倉井秋を 『真名井』

雪柳人居るごとく揺れ合へり 阿部みどり女 『雪嶺』

野良猫の揺らして通る雪柳 脇本幸代

雪柳記憶はいつもかの清瀬 古賀まり子

たえず風やり過しをり雪柳 高木晴子

月うるむ地にただようて雪柳 石原八束

雪柳花にも重さありにけり 落合水尾

朝より夕が白し雪柳 五十嵐播水

雪柳花みちて影やはらかき 沢木欣一

雪柳一ト朝露を綴りけり 松本たかし

いつのまに月光なりし雪柳 多田裕計

大揺れをまだ知らぬなり雪柳 高橋栄子

いつのまに月光なりし雪柳 多田裕計

花屋の荷花をこぼすは雪柳 大谷碧雲居

鉄橋のとどろきてやむ雪柳 山口誓子

雪柳老の二人に一と間足り 富安風生

雪柳ふぶくごとくに今や咲く 石田波郷

月うるむ地にただようて雪柳 石原八束

雪柳ふゞくごとくに今や咳く 石田 波郷

雪柳海龍王寺風もなし 百合山羽公

噴き出づる嘆きのさまに雪柳 手島 靖一

裏木戸を叩くは風の雪柳 横田清香

むらがりてのたうつさまを雪柳 佐々木六戈 百韻反故 吾亦紅

をさなくてただ濃き空よ雪柳 久保田博

潮のひかりたえず届きて雪柳 旗川万鶴子

朝より夕が白し雪柳 五十嵐播水

雪柳ふぶくごとくに今や咳く 石田波郷

いつの間に月光なりし雪柳 多田裕計

朝より夕が白し雪柳 五十嵐播水

雪柳怺へ性なく散り急ぐ 西村和子 夏帽子

月うるむ地にただようて雪柳 石原八束

雪柳ふぶくごとくに今や咳く 石田波郷

雪柳さらりと女盛り過ぐ 高橋淡路女

月光の注ぎて溢れ雪柳 吉岡桂六

行人に籠居見らるるや雪柳 村山古郷

雪柳著者近影の古りゐたり 新関幸至

鉄橋のとゞろきてやむ雪柳 山口誓子

メーデーの歌は聞えね雪柳 中村汀女

雪柳咲くや植ゑし子嫁きてより 杉本寛

御霊屋を雪柳咲く奥にせり 村越化石

雪柳童女のほとのけむるごと 岸田稚魚

甥姪もことば少なや雪柳 八木林之介 青霞集

雪柳いま満開の重さかな 田中一生

誰も俯きゆく雪柳は濃みどりに 北原志満子

等身の雪柳ちり一人暮す 北原志満子

雪柳清め塩ほど返り咲き 朝倉和江

阿修羅と逢う噴き溢れ散る雪柳 渋谷道



「正門」は北側

お多福南天雪知らぬ街で燃え



家の近くで、いつも新しい花を植えこんでいるお宅がある。

洋種クモマグサ  やさしい園芸より:

洋種クモマグサとは

クモマグサは日本に自生する高山植物のひとつです。しかし、園芸店やお花屋さんなどでクモマグサの名前で出回っているものはヨーロッパ原産の野生種からつくられた園芸品種(以下、洋種クモマグサで統一)で日本のクモマグサとは別種です。クモマグサの仲間ではありますが、厳密に言うとクモマグサそのものではありません。ここでは一般に鉢花で出回っている洋種クモマグサのほうを紹介します。

草丈は上には伸びず、茎がはうように伸びて細かく枝分かれしてこんもりと茂った草姿になります。春に花茎を伸ばして5枚の花びらを持った梅のような形の可愛らしい花を株いっぱいに咲かせます。花色は、白、ピンク、赤などがあります。

用途・由来

属名のサクシフラガはギリシア語のサクム(sakum:岩)とフランゴ(frango:割る)からなり、胆石をとる(もしくは、尿道結石を溶かす)薬効があると考えられていたことにちなみます。また、岩上などに自生するものが多く、岩を割って生えている様に見えるところに由来する、と言う説もあります。

クモマグサは「雲間草」と書き、雲に届きそうな高山に自生することにちなみます。