小さな雑貨メーカー社長のブログ -15ページ目

小さな雑貨メーカー社長のブログ

メーカーをやるってこんなに大変。でも面白い。

世の中にあるモノには、2つの系統があります。
それは、手作り1点ものか、工業的量産品か。

細かく言えば、1点ものでも、本当に1点しか無いものと、陶器のように、同じ形を目指しながらも1点1点が微妙に違う、というものまでありますが、今回の話では、この「手作り量産品」も含めて「1点もの」とします。

また、正確に言えば工業製品だって人間が組み立てているわけで、手作りと言えないわけではないのですが、「同じものを大量に作ることでコストを下げて、大量に売る」ということを前提としたものを「量産品」と呼ぶことにします。

さて、我々極小規模メーカーはどちらを目指すべきか、というところですが、自身の体験からいうと、この中間あたりです。

そして、収益は大企業に比べれば「ある程度」で良いとはいえ、その上を目指さないとある程度にもなりませんので、出来る限り最大化できることを目指すとします。

そうすると陶器なんかはすごく近いんです。小ロットで作れ、ある程度の値段が取れる。でも、売れるようになって数が出て行くと、自分の手で製品を作る、ということがボトルネックになり、ある程度でグラフが横ばいになってしまいます。

かと言って、大量生産で薄利多売の商売をするには、小規模事業者では投入する資金が足りません。僕も初期は工業製品ぽいものをある程度大きなロットで工場に発注して作っていたのですが、売れて回っている時はなんとか回せるものの、売れなくなってくると途端に苦しくなってしまいます。(この辺の詳しいことは、また後日)

そこで、狙うべき方向性は

・工業製品である(自分の手で作らない)こと
・高い値段を付けられること
・小ロットで作れること

これです!

試作や初期作品は良いですが、自分で作って売るというのは是非どこかでやめるべきだと思います(アート除く)。自身のデザインのコピーを、他人の手で作って売ることで、販売数のボトルネックが無くなるからです。

高い値段を付けられるかどうかは、世の中の共通認識をよく確認し、時にはそれを利用することで実現できます。同じデザインのペンで、プラスチック製のものと金属製のものがあったとします。値段はどちらも1000円。どうでしょう。プラスチックだとちょっと高い気がしますが、金属なら安い気がしませんか。つまり、もっと高い値段を付けることができます。で、実は初期投資なども考えるとこの2つの原価は変わらなかったりすることもあるんです。こういうのをよく観察して、工場に見積もりしてみて、見つけていく、という地道な努力が実は後々実を結びます。

そしてこれらが小ロットで作れること。これが重要です。大ロットでしか作れないものだと、売れて次回分の生産をしないといけないときに、また大きな投資をしないといけない。要するに投資の「波」がくるわけですが、これが何発もあると非常にキツイ。正に荒れた海に漕ぎだすようなもの。それよりも、高く売れるものを小ロットで作る。できれば受注生産で素早く作る。そうできたら最高です。

そして何よりも、素晴らしいデザインであるというのは大前提ですけどね。