みなさんこんにちはあみあきひこです。

今日もなつきかくの自由研究、病みキャラ魅力考察第3回目!

 

早くも最終回となりますが

今回は「おやすみプンプン」より田中愛子をピックアップします。

 

 

 

 

 

以下、ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

おやすみプンプンってどんな話?

主人公プンプンの、

小学生時代からの成長を描いていく漫画です。

両親が離婚したり、

母親が死んでしまったり、

引きこもりになったり殺人犯になったりと

プンプンは波乱に満ちた人生を送ります。

欝なストーリー展開だけではなく、

演出も斬新で面白い作品。

 

どこにでもあるような街のどこにでもいそうな少年、「プンプン」の人生の波乱を描いた作品。

この作品の大きな特徴に、主人公である「プンプン」やその家族、親戚のみ“落書きのようなヒヨコ”の姿で描かれており、その名前に加え、周りの人物や情景などの高い描写力からは浮いた存在となっている。加えて、作品内でコラージュ的な表現を用いたり、一部の人物に話の進行とは無関係な奇行を描いたりと、実験的なシュルレアリスム表現がみられる。

作家の伊坂幸太郎が単行本の帯に「前衛でありつつ王道を走り抜ける」と寄稿している。

Wikipediaより)

 

そしてそして、この漫画のキーパーソンになるのが

プンプンが小学生の頃にひとめぼれした

転校生の愛子ちゃんなのです。

 

 

愛子ちゃんはなんで病んでいったのか

愛子ちゃんは幼い頃両親が離婚し、

母親のもとで暮らしているのですが、

このお母さん、宗教法人コスモさん健康センターの

熱狂的な信者。

そのせいでまわりの人たちに変な目で見られます。

また、後々明らかになっていくのですが

お母さんに虐待もされています。

 

転校してから

プンプンと仲が良くなり、

両思いになるのですが

プンプンにも家の宗教のことを知られることになります。

鹿児島にいるおじさんはお医者さんだし

変な神様を信じてないから助けてくれる、

夏休みに二人だけで鹿児島に行こうと

プンプンに提案、約束しますが

プンプンは約束を守ることができず。

 

プンプンに裏切られたと感じた

愛子ちゃんは中学生になり

矢口先輩と付き合うのですが

まわりに恵まれている矢口先輩と

つらい環境ですごす愛子ちゃんは価値観があいません。

あの人は私なんかいなくてもひとりで幸せになれる、

結局わたしはひとりぼっちなんだと

プンプンに打ち明け、

再び、今から鹿児島に行こうと誘いますが

これを断られ、それ以降プンプンとは疎遠に。

 

結局矢口先輩とも別れ、

中学、高校と卒業したあとは

芸能事務所に一時的に入ったり、

母親のかわりに工場で働いたり、

足が不自由な母の世話をしたりと

苦労しながら生活します。

 

そうこうして愛子ちゃんも

大人になりますが、

なんと、自動車教習所で

プンプンと再会します。

最初はお互いを偽って会う二人ですが、

(愛子ちゃんはプンプンにモデルをしている

と嘘をついていた)

3回目のデート?で

本当の姿をうちあけます。

 

プンプンは愛子ちゃんと同棲しようと提案、

二人でお母さんを説得しにいきます。

ところがお母さんがヒスを起こし

包丁で襲いかかり刺してきたため、

愛子ちゃんを守ろうとした

プンプンがお母さんを殴り、首を絞め、

愛子ちゃんがお母さんをメッタ刺しにして

二人でお母さんを殺害してしまいます。

 

あの頃守れなかった約束を果たそうと、

プンプンと愛子ちゃんは

鹿児島県への逃亡生活をはじめますが

母の遺体が発見されたニュースが流れているのを見、

あてにしていた鹿児島のおじさんの病院が

移転していることを知ります。

そして愛子ちゃんは首をつって自殺してしまうのです。

 

愛子ちゃんのここが好き

考察第1回目のさやかちゃん

第2回目の言葉様は作中の色々な出来事を通じて

病んでいくわけですが、

愛子ちゃんは多分、最初からちょっと病んでる。

家庭環境が複雑でものすごい苦労していて、

それで愛情に飢えていて、

そりゃあ病むよなぁと思う。

 

そして

そのせいで重い人になっていますが

なんだかほっとけない。

鹿児島県への逃亡生活あたりでは

病んでる度合いが強くなってきて

大変なのですが

プンプンをたよりきって

甘えてる様子が可愛く見えてきたりします。

 

また、

さびしげな感じ、

儚げな感じがあって

目が離せない愛子ちゃんですが、

ただただ幸せになりたかった、

愛情がほしかった普通の女の子なんだなぁと

思います。

 

愛子ちゃんの最後は不幸だったのでしょうか。

中学生時代

たったひとりの人でもいいから

完全にわかりあいたい、

もしその夢が叶うならわたしはその瞬間に

死んでも構わないと語った愛子ちゃん。

自殺する前

君と両思いになる夢がちゃんと叶った、

こんな幸せなことってあるかな?

と語った愛子ちゃん。

 

死んじゃったことは悲しいですが、

愛がほしかった愛子ちゃんにとっては

あのタイミングが

一番綺麗に死ねるタイミング

だったのかもしれません。

 

想いの強さが愛子ちゃんの魅力だと感じる今日このごろ。

 

今日のまとめ:

愛子ちゃんの魅力は想いの強さ

 

 

病みキャラ魅力考察まとめ

いかがだったでしょうか。

病んでる、というと

ネガティブなイメージがつきまといますが、

病んでるキャラクターにもそれぞれ魅力があります。

 

それは

不器用な真っ直ぐさだったり、

一途さだったり、

愛の深さだったり。

想いが強くて、

必死に頑張っているから病んじゃったわけです。

 

病むのは大変と思いますし、

できるなら幸せになってほしいと思います。

ただ、病んでるキャラクターには

他にない魅力があることも事実。

 

みなさんもこれを機に、

病んでるキャラクターを

追ってみてはいかがでしょう。

案外はまってしまうかもしれません。

 

おわり。