「PIECE OF MY SOUL」


発売 : 1995/4/24

品番 : JBCJ-1002

購入日 : 2009/5/3


WANDSの4thアルバム。

上杉、柴崎、木村体制では、ラストのアルバムとなり

ポップ路線からグランジ路線に変更となっており

当時は、波紋を呼んだ問題作だった、との事。

こちらの画像は青盤で通常だが

当時の初回盤は赤だったらしいが見たことがない。


こちらは、お宝. 倉庫にて250円で購入。

他店でも簡単に手に入る。


それでは、楽曲紹介。


1. FLOWER

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩 編曲 : 葉山たけし


いきなり、重たい雰囲気のエレキが突入。

ポップのWANDSをイメージしている方は

かなり衝撃的だったのもよくわかるくらい。

ライブでも一発目の曲だったようで

テンポも良く、エレキはディスティネーションで歪み、

上杉さんの声も、わざとに歪ませているのが特徴。

ベースラインは栗林誠一郎の雰囲気にすごく似ているが

まぁ良しとしておこう(笑)

詞は、「妨害への怒り」がテーマだそうで

痛烈なプロテストが描かれていて

今までの姿と見比べて、

「僕をごらん そしていくらでも笑い飛ばして」

と、訴えているのが印象的。


2. Love & Hate

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩 編曲 : 葉山たけし


「Love & Hate」という呟きから始まるロック調。

グランジまではいかず、シンセの音も目立っていて

ポップに近いと言っても良さそう。

なので、前回のストックか、カップリング候補のような気がする。

メロディーはとても覚えやすく、シンセが追って来るので

唄いやすいラインが特徴。

対象的に、エレキソロは難しすぎる(笑)

このコントラストは詞と共通する部分があり

タイトルの通り、「Love(好き)」と「Hate(嫌い)」を

皆が好む(であろう)高価な物や明るい物は

あまり好みじゃないという対象を唄う。


3. 世界が終るまでは…

作詞 : 上杉昇 作曲 : 織田哲郎 編曲 : 葉山たけし


8thシングル。

アニメ「スラムダンク」の主題歌で

こちらで知っている人の方が多いと思う。

イントロはエレキのカッティングで

リフが盛り上げで加わる構成で、「ザ・織田哲郎」って感じ(笑)

PVでは、羽田空港の倉庫で撮影され

「マイクを捨てる上杉、ギターを捨てる柴崎、

寡黙にピアノを奏でる木村」が、コンセプト。

「Little Bit..」に収録されている「DON'T CRY」と繋がっている。

詞は、個人的に上杉さんの最高傑作だと思っている。

本人はラブソングと言っていたようだが、

コマーシャルのために言ったものだろう。

「人生が終るまでは」という内容の方が合いそう。

死ぬまで音楽から離れる事はない…

でも、このままじゃ限界だ…という内容にも取れる。

サビの「満開の花が似合いのCatastrophe」という

言葉選びは、真似できないよな…。


4. Don't Try So Hard

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩 編曲 : 葉山たけし


クラシックギターの音色がボサノヴァのような

雰囲気を醸し出している落ち着く楽曲。

シンセが2番から加わるがあまり主張はしてこない。

間奏のギターソロは、TAB譜がわかれば弾いてみたい。

詞は、「頑張りすぎるなよ」みたいな感じの

優しさが詰まっていて、上杉さんの性格が出てる(笑)


5. Crazy Cat

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩 編曲 : 葉山たけし


ピアノのコード弾きから始まり、一気にグランジ色が広がる。

Nirvanaに近いようなギターの歪みが特徴。

サビのリズムは独特で、聴きこなすとなかなか面白い

構成だと気づかされる。

詞は、暗い女性と出会った男性の想いを描く。

「似たような女と巡り逢った」と言っているので

嬉しかったのだろう。


6. Secret Night ~It's My Treat~

日本語訳詞 : 上杉昇 作曲 : 栗林誠一郎 編曲 : 池田大介

(英作詞 : 栗林誠一郎)


9thシングル。

この楽曲については、オリジナルではなくカバー。

原曲は栗林誠一郎の「It's My Treat」。

コンピレーションアルバムに収録されたバージョンでのカバー。

曲自体は文句なくかっこいいロックで、

キーはWANDSでは一番高いと思う。

訳詞は、かなりマイルドになっているなぁという内容で

栗林盤の方が、けっこうキツイ(笑)

余談だが、この楽曲をWANDSのオリジナルとして

発表した事で、おそらく栗林さんの楽曲提供を辞める事に

繋がったのだと思っている。

ビーイングという会社の体質が結果的に浮き彫りになった。


7. Foolish OK

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩 編曲 : 葉山たけし


久しぶりにベースが大きめのアレンジのロック調。

エレキはグランジほど歪んではなく

リフがメインとなっている。

サビは、ロングトーンが多用され声量が必要。

詞は、「愚か者、大歓迎」という内容で

自殺を暗喩する内容が特徴。

死ぬくらいなら、好きなように生きろ、とも取れる。


8. PIECE OF MY SOUL

作詞 : 上杉昇 作曲 : 柴崎浩、上杉昇 編曲 : 葉山たけし


アルバムタイトル曲。

作曲に上杉さんが加わるのは、「Keep My Rock'n Roll」以来。

エレキのアルペジオから始まり

サビでドカンと全ての楽器が重くのしかかる。

詞は、前曲とも共通する内容で

とてもかわいそうになってくる。

もう完全に助けを求めているのが、なんか辛い。


9. Jumpin' Jack Boy ~Album Version~

作詞 : 上杉昇 作曲 : 栗林誠一郎 編曲 : 葉山たけし


7thシングル。

シングルバージョンとは全く別の曲と捉えるべき(笑)

ロック調にアレンジされ、打ち込み主体から

全て生演奏となっていて、迫力が増している。

個人的にはシングルの方が好き。

サビの構成なんかは、栗林さんの曲だとすぐにわかるが

違和感はある(笑)

詞は、「半人前の男?」という内容で

思いこみの恋に溺れる様子が描かれている。


10. MILLION MILES AWAY

作詞 : 上杉昇 作曲 : 木村真也 編曲 : 葉山たけし


作曲に木村真也が初登場。

シンセがメインとなっていて、前半はすごく落ち着いているが

後半はグランジになっていて重い。

メロディーはとてもシンプルで覚えやすいのが特徴で

メンバーそれぞれの個性が出ていて、なんか良い。

詞は、「粉々に砕けたガラスのような心」がコンセプトで

しがらみをひとり行こうと締めている。



◦ アルバムの総評

WANDSの最期のアルバムにして

最高の仕上がりだと思う。

詞は、かなり苦しさが前面に出ていて

当時の様子が描かれている。

ポップなWANDSファンにはちょっと受け入れられないような

グランジ色が強いのが特徴。

オススメ 「FLOWER」。