ちょっと時間が空いてしまいました。
前回の続きです。
親友のT子は
語学堪能で、頭の回転が早く、
会社では頼られる存在でした。
営業職で成績も上げていて
管理職になっていました。
T子が倒れたのは、
そんな忙しい最中で
その会社の交流会のときでした。
御手洗に立った時、
一緒に交流会に参加していた人達が
T子がフラフラしているのに
気づきました。
本人にはフラフラしている記憶はありません。
それまで普通に
話して、飲んで、食べてしていたのに
トイレに立った途端、フラフラ。
『何かおかしい』と思った皆は
ずっと見ていたそうです。
そして、倒れた…。
T子は倒れる瞬間は
なんとなく記憶があると言っています。
倒れた時、ドクッドクッ…と
頭の中で何かが流れているような
感覚があったそうです。
痛みはなかったようですが、
そのうち気を失い、
気がつけば、ベッドの上。
でも、頭はボーッとしていたそうです。
その時、
T子が聞いたと言っていた話は、
『あなたはくも膜下出血です』
『でも手術で治るから大丈夫』
という内容でした。
でも、その話は、
本当に医者から聞いた記憶なのか、
手術後に意識を取り戻してから
T子の夫から聞いた記憶なのかは
曖昧だそうです。
倒れた時、
すぐに皆が駆けつけてくれたくらいまでの
記憶はある。と言ってました。
もちろん、本人は
くも膜下出血で倒れた自覚はなかったのですが、
『倒れながら思ったことがある。』
と言い、それが何かというと、
ためてた薬局の
ポイントを
使えばよかった。
気を失う直前に思ったこと。
旦那さんや、両親や友人のことではなく、
仕事のことでもなく、
ためてた薬局のポイントのこと。
しかも『ポイント残ってるなー。』
と思いながら倒れたと…。
もし、T子が助からなかったら
死ぬ前に最後に思い残したことは、
『薬局のポイント』ということになります。
今、T子は元気に復活したから
こうやって、その時の話を聞けるし、
笑い話にもできる。
死ぬ直前に思うことって
特別なことじゃなくて、
日常生活で普段から気にしてることで
『明日これしなきゃなー。』
とか、そんな事だと
T子が言ってました。
薬局のポイントのことを
思い残して死ぬのって、イヤやなー。
と思って、
もうポイントためるのもやめたし、
したいことはするし、
気疲れする我慢はもうしたくないねん。
と…。
仕事も営業職、管理職からも外れ、
前のような仕事のやりがいはなくなったけど
今を大事にしたい。
好きな事だけして生きていけるとは
思ってないけど、
だからこそ、時間を無駄にせず、
遊んで、仕事して、親孝行もして、
したいことする。
といって、T子は振り切ったように
笑ってました。
経験をものにする、というか
さらにパワーアップしたようでした。
コロナ禍で
しばらく会えなかったのですが
近いうちに飲みに行けたら。
と思っています。
さて、今日もやるべき事をして
がんばるか…
