朝、マンションのエレベータで
下の階に住む、女の子と一緒になった。

通学のための自転車をエレベータに押し込み、
「おはようございます。すみません・・・」と私に気を使い、
申し訳なさそうに言った。

そのとき、母親が彼女の忘れ物を持って家から出てきて、
「ちょっと、待って!」と、彼女に忘れ物を渡した。
そして、ちょうどその時、彼女は、
手に持っていた何かをポケットに隠した。

何だろう?

自転車でよく見えなかったが、
「それ」は、ハンカチで包まれていて、ポケットから少し見えていた。

「アイプチ」だった・・・。

彼女は、私がマンションに越してきたとき、まだ小学校の低学年だった。
あれから、7年・・・ということは、もう中学生だ。

そうかぁ・・・もう、アイプチ使う年頃になったんだあ・・・。
としみじみ思った。
私はまさしく、おばちゃんだった。

で、ずうずうしくも、言いそうになった。
「そのアイプチ、あまり効かないよ~。
のりがすぐとれるし・・・
それよりも、コージーでいいのがあるよ!」

と、自分が使っているアイプチを勧めそうになった・・・。

私は、二重だが、左右で二重の幅が違うので、
アイプチで細工している。
昔から、アイプチや二重関連の化粧品は何種類も使ってきた。

なので、こともあろうに、
挨拶しかしたことのない中学生
アドバイスをしようとした。
言わなかったのは、エレベータが1階についたからだ。
本当に余計なお世話だ。
言わなくてよかった・・・
今、考えると、想像しただけで悪寒が走る・・・


私が逆の立場だったら、
絶対、学校について、開口一番、友達に言うね。
「今日さー、エレベータの中で、
40過ぎのおばさんがさ、
私のアイプチ見つけて、
【もっといいのがあるよ!】とか言うてきてん!!
めっちゃ、気持ち悪いやろぉ~!!」

と、100%ネタにする・・・


本当に言わなくてよかった。
世代の違う人種と話すときは、ちゃんと考えよう。
大きなお世話で恥をかくところであった。