☆★ コルレオ~ネの ☆★     『さようならはキスのあとで・・・』 -3ページ目

☆★ コルレオ~ネの ☆★     『さようならはキスのあとで・・・』

たった数行の恋愛小説家。
誰にも言えないあなたへの恋心。
もがき苦しむ私を見て
あなたは何を思うのでしょう。
抱き締める前に教えてください。
私の心の奥深くまで届くように。

星屑がばらまかれた夜に

何を求めて苦しむの

きれいごとを並べた毎日に疲れ

それでも眠れず

抱き締めてくれた人は

今夜も違う人を抱き締める

ひとりに慣れた横顔が

映る鏡を割らせてください




泣くのは予定になかった

流した涙が乾くまで

そばにいてくれると信じてた

優しい言葉なんかなくても

あたたかいぬくもり

なんかなくても

いてくれるだけでよかったのに

涙で引き留めるのは

いけませんか

今はそれしかできない私です



終わってしまったことへの

償いでしょうか
あなたは今も私の中で微笑む
言い争った夜更けの

悔しい気持ちも忘れ
思い出すのは

月夜の下の戯ればかり
私は旅立つことも許されない
あなたの面影 消さない限り
新しい物語も読み始められない
あなたへの未練 消さない限り

今なら言えた

今ならやれた

でも、あの時はできなかった

過去に戻れる船なんか

来ないのに

いつまでも待っている

だから未来に進む船に

いつも乗り遅れる私

振り返ると前に歩けない

立ち止まっても

時間は止まらない




飛ばない鳥の悲しさを

君は知らない

泳がないイルカの哀れさに

気づくはずもない

こんなに空が広くても

こんなに海が広くても

眺めているだけじゃ

額の中の絵といっしょ

風を受け止めて

波を乗り越えて

君は君の価値を知る

涙に濡れた翼が乾いたら

なにも言わずに羽ばたくだけ



ひとりじゃなにもできない

君だったのに

さよならはひとりでできるんだね

幾重にも積み重なった思い出を

子供が積み木を崩すように

無邪気に壊していく

ふたりですごした時間を

無駄と言わんばかりに

壊していく

遅かったのは君の決断ではなく

その決断に気づかなかった

情けない男の後悔



疲れ切った身体を横にして

あなたの帰りを待っている

帰るあてもないのに

なんで待ち続けるんだろう

物音がする度に小さな期待が

破裂しそうなほど膨らむ

おかえりなさいも

おやすみなさいも

言わないまま言えないまま

朝になるまで耐えるだけ





あなたの心の傷は

どうしてこんなに

治りが遅いのでしょう


真心こめて

ぺろぺろしてあげてるのに

いつまでも血を流して

ボクの舌に甘える


傷口を治すのは薬でも

ボクのぺろぺろでもないのは

わかっていながら

自分で治そうとしない悪い子


深く割れた傷から

見え隠れする

驕りや過信が消えるまで

もうぺろぺろしてあげない




君の輝きを誰に教えてあげよう

手をかざすほど眩しくて

誰にも負けない その光を

今 解き放てば

君は無限の可能性を抱きながら

大空へ羽ばたく


君を信じてる

だから いつまでも飛び続けてごらん

飛び続けた先には

君が笑顔になれるステージが

君の為に用意されている





やっと忘れた

あなたのぬくもりが

不意によみがえる

からだの中から湧きだす

不思議な感覚は

あの日の夜の名残りでしょうか

消し去りたい記憶ほど

からだが憶えてる矛盾

戻りたいなんて思わない

あなたを好きだった自分を

忘れたいだけ