☆★ コルレオ~ネの ☆★     『さようならはキスのあとで・・・』 -2ページ目

☆★ コルレオ~ネの ☆★     『さようならはキスのあとで・・・』

たった数行の恋愛小説家。
誰にも言えないあなたへの恋心。
もがき苦しむ私を見て
あなたは何を思うのでしょう。
抱き締める前に教えてください。
私の心の奥深くまで届くように。

時計の針は止まらない

がんばっていても

がんばっていなくても

進み続ける

働いても怠けていても

どんどん進む

あの頃に戻れたらとか

こうしていたらとか

考えてる間も

時は止まらない

つまんないことに費やしている時間を

減らさないとあの娘に叱られる



教えてください

愛されなくても嫌われないで

すごせる生き方を

教えてください

理想と現実の違いに

苦しまない歩き方を

教えてください

他人の評価を気にしないで

胸を張れる自信の持ち方を

教えてください

負け続けても前を向いて

何も迷わない走り方を

教えてください

ひとりになっても孤独を

感じない眠り方を

教えてください

翼がなくても自由になれる

空の飛び方を





誰にも言えない

行方知れずの恋でした

許されない彼(ひと)の腕の中

心も身体も泣きぬれて

くちびる噛みしめた夜

どうしてあなたを好きになったのか

どうして私を抱いたのか

答えを出せずに

ふたり堕ちていく




答えの出せない質問ばかりするのね

戸惑う私に次から次へと

難問を投げかけるあなた

それが恋の駆け引きというのなら

つまらなすぎて眠くなる

そんなあなたに満足する女には

なりたくないから

出した答えをまたかき消す

あなたの求める女の姿から

また遠ざかる私がいる




なにもできないのに

なにかできる顔をしてました

自分でもわかっていたのに

見せかけと知っていたのに

やめることができずに

優しい言葉に甘えて

そのまま一人前の顔を続けました

なにもできないことを

素直に言ったら

楽にはなれても

置き去りにされるのが

怖くて震えました

自分の中のさよならしたいものが

数え切れなくて




ひとりじゃなにもできないのに

さよならは言えるんだね

気が付けば寄り添っていたふたりも

離れていくのに時間は要らない

水面に漂う桜の花びらが好きと

言ってたあの笑顔は

思い出の中でしか会えなくなったね

嫌いにはならないよ

嫌いになるくらいなら

好きにはならなかった





つまらない話なのに

朝まで語り明かしたよね

先の見えない可能性を信じて

いつも寄り添っていた

君に教えてもらった

生きる術の多くは

今も支えとなっている

君と過ごした時間の価値を

忘れることはないだろう




あなたが見せてくれた夢は

限りなく大きく その美しさは

作られたものには出せない

眩しさを放つ


長い時間の流れの中で

挫折と苦悩を振り払い

あなたは挑み続けた


胸の奥に秘めた勇気を

誰にも見せず

力の限り羽ばたいて

どこまでもどこまでも

飛んでいく姿を見せてくれた


夢の途中で佇むあなたを

責めても許されるのはあなただけ

僕等は称える 果てしない夢を


真似はできなくても

あなたのように強くなりたくて



きっと失敗するに違いない

きっと後悔するに違いない

きっと絶望するに違いない

きっと苦悩するに違いない

きっと落胆するに違いない

きっと悲嘆するに違いない

きっと落涙するに違いない

きっと後退するに違いない

きっと自滅するに違いない


考える必要がない“きっと”が

私には多過ぎる



あんなにひとりに

なりたかったのに

ひとりになったら

あなたとふたりでいたころばかり

おもいだしてる

そくばくからかいほうされて

じゆうにそらをとべるのに

とりかごのくらしに

かえりたくなる

わがままだとしかられ

なまいきだとなじられ

にどともどりたくない

あのころなのに

あなたのむねにはもどりたい