※これは2008年にmixiにてアップした日記です。
あまり褒めていませんので、ティガを愛して病まないファンの方は
読まないことをお勧めします。
ウルトラマンティガが放送開始した1996年、
実に16年ぶりのテレビシリーズとのことで、
昔からウルトラファンだった私は
ワクワクしながらその第一話を視聴したものでした。
その第一話を見た感想は………
つまんない…
昭和ウルトラの頃に感じていたワクワクが、
ティガでは何も感じませんでした。
むしろ、
心にあまり心地よくないモヤモヤが残る第一話だったんです。
その後も2話、3話と観続けましたが、
私の心の中のモヤモヤは解消されるどころか、
どんどん膨らむばかり。
1クールまでは視聴を続けていたのですが、
結局それ以降は観るのをやめてしまいました。
いったいティガの何が自分に合わなかったのだろう?
当時の自分には、その理由がよくわかりませんでした。
自分が大人になり、
もうウルトラマンだなんていう年齢ではなくなってしまったから?
………いや、それなら昭和ウルトラを今観て、
こんなにワクワクしている自分がいるのはおかしい。
でも確かに心の中にあるモヤモヤが、
ウルトラマンティガという番組を否定していたのです。
映画(超ウルトラ8兄弟)の公開に合わせて、
あらためてティガを観直すことにいたしました。
(※以下は、全52話+劇場版を視聴した上での感想です)
製作スタッフは、私の大好きなメビウスと同じスタッフ。
テレビ本放送から12年経ち、
今の自分ならティガを見る目も変わっているのでは?
という想いもあり、視聴に望みました。
ティガを観ていて気付いたのは、この番組で培われたものが、
ちゃんとメビウスにも受け継がれているということでした。
シリーズ放送中、いろいろな苦労話も聞いてますが、
そのスタッフの努力は決して無駄ではなかった!
そして平成シリーズの原点であるティガが無ければ、
後のシリーズも作られることは無かったでしょう。
ウルトラマンでは初のタイプチェンジというアイデアも面白いです。
今作の防衛チームGUTSの設定もカッコイイし、メカもカッコイイ。
個人的に、初代マンのハヤタ隊員を演じた黒部進さんの娘が
レギュラー出演しているのも嬉しい。
そしてV6よるOPテーマが、個人的には耳に残る名曲なのです。
たまにカラオケで熱唱してるぜ!
さて、12年ぶりに観たティガの第1・2話でしたが………
やっぱりつまらない。
この心のモヤモヤはなんなのか?
その正体を確かめるべく視聴し続けました。
1クール終了後、心のモヤモヤは晴れるどころかますます拡大し、
さらには黒雲にまで成長する始末…。
そして2クールを観終わったところで私は気付きました。
このモヤモヤの正体がなんなのか………。
主人公ダイゴ隊員は、超古代人の遺伝子を受け継いでいたため、
ティガに変身する能力を得た。
彼は最初からウルトラマンになることを運命付けられていたのだ。
……………。
初代ウルトラマンは、
怪獣の追跡中に誤って死なせてしまった青年に、
自らの命を与えた。
ウルトラセブンは、
友の命を救うために自らの命を犠牲にした青年の勇気に感動し、
その青年の姿に似せて地球人に変身した。
帰ってきたウルトラマンは、
子供を救うために命を落とした青年の勇気に感動し、一体化した。
ウルトラマンAは、
勇気ある2人の青年に感動し、ウルトラリングを贈った。
ウルトラマンタロウは、
勇気ある青年に、ウルトラの母がウルトラバッジを贈った。
昭和ウルトラマンたちの多くは、
彼ら自身が勇気ある地球人を選ぶことで変身を可能にしていた。
私は少年時代、そんな主人公たちの姿に自らを重ね、
テレビの前で夢中になって応援していた。
しかし、ティガは最初から運命付けられていた………。
それはつまり、超古代人の遺伝子さえ受け継いでいれば、
勇気が無くてもティガになれたということではないのか?
ヘタすりゃダイゴ隊員が悪人だった場合でも、
ティガになりうる可能性があったわけだ。
私の心のモヤモヤの正体はこれだ!
私はティガに、昭和ウルトラのような
【勇気を認められた主人公】を感じなかったのだ!
さらに付け加えるなら、主人公に魅力を感じなかった。
主人公ダイゴ隊員を演じているのはV6の長野博。
爽やかなイケメンで、とくにコレといった欠点も無い
(女心には鈍感らしいけど)。
他の隊員たちは個性豊かに描かれているのに、
ダイゴ隊員だけはキャラクター性に乏しく、面白みが感じられない。
だからレナ隊員とのラブシーンを見ても、
「はぁ?」としか思わなかった。
スタッフは、理想の主人公像を求め過ぎたんじゃないだろうか?
だから完璧すぎる人格を作り上げてしまい、
それが理想系なんだと錯覚してしまったんじゃないだろうか?
まぁ、ここまでは私個人の好みの問題と言えなくもない。
しかし私の心のモヤモヤの原因は、もう一つある。
むしろこっちのほうが問題は大きい。
それは、話の整合性が取れていないという点である。
もっと端的に言うならば、アホなツッコミどころが多いのだ。
一例を挙げよう。
第18話 『ゴルザの逆襲』
マグマのエネルギーを吸収する怪獣ゴルザを迎え撃つティガとGUTS。
ティガは苦戦しながらも、かろうじてゴルザを倒す。
ティガはゴルザを持ち上げ、
マグマの燃え盛る火山の火口へと落とす。
マグマを吸収する怪獣を、火山に落とす?
さらにパワーアップして甦ってきたらどうすんだ?
そもそも冷凍光線でゴルザを凍らせて、
十分に弱らせてからトドメを刺せばよかったんじゃないの?
というかティガ、ウェポナイザー1号・2号と戦ったときに、
2匹を氷付けにする技を使ってたじゃん!
ゴルザ戦で冷凍技を使えなかった
なんて言わせんぞ!!
このようなアホなツッコミどころは、随所に見られる。
例を挙げたらキリが無いほどだ。
だいたい怪力・装甲タイプの怪獣に対して
いつまでもパワータイプにチェンジしなかったり…
俊敏な怪獣に対してなかなかスカイタイプにチェンジしなかったり…
いったいなんのためにタイプチェンジの設定を作ったのか……?
「そんな細かいところ、別に気にしなきゃいいじゃん?」
そんなふうに言う人もいるだろう。しかし脚本というのはそもそも、
物語の柱を形成するもっとも大事な部分じゃないのか?
それがないがしろにされているというのは、
プロの仕事として失格なんじゃないのか?
もちろん昭和ウルトラシリーズにだってツッコミどころは沢山あった。
ウルトラマンは子供向けのバラエティ要素も多く、
たいていの矛盾は笑って許容できた。
(そうじゃないのも多々あったけど)
しかしティガは、どちらかというとシリアス系のドラマだろう?
アホなツッコミどころがあるというのは大問題じゃないのか?
ドラマの矛盾を観ていて私が思ったのは、
ちょっと脚本を直せば矛盾を回避できるものが多かったということだ。
この番組の脚本家は、それすらクリアできなかったということなのか。
なぜこの番組が、
いまだに高い支持を受けているのかが私にはわからない。
16年ぶりのウルトラマンであり、V6の起用などの話題性。
シリアスな展開と、リアルなメカの数々。
まぁ、考えられる要素はいろいろあるだろう。
しかし、脚本がすぐれていたから…などとは思いたくない。
ところで、並行してダイナとガイアのDVDもレンタルしてきました。
まだダイナ第1巻を観ただけですが、これがなかなか面白い!
ダイナの主人公アスカ隊員を演じるのは、つるの剛士。
たいしてイケメンでもないし、性格的には猪突猛進で、
ワンマンプレイでチームワークを乱す馬鹿w
いやいや、でもそこが面白いんですよ!
馬鹿で無謀だけど、その勇気をウルトラマンに認められて、
変身能力を得るんですよ!
いつもチームに迷惑をかけては叱られ、
そして成長していく姿を描いています。
子供たちに対するメッセージを持った熱い主人公だと思います。