■図書館戦争 ★★☆☆☆
監督:佐藤信介
脚本:野木亜紀子
原作:有川 浩
大ベストセラー小説の実写映画化。
私は原作は未読ですが、どんな内容なのかはなんとなく聞いていました。
本を読む自由を守るために戦う図書隊の物語。
表現の自由を奪うというのは、「メディアの良化」と言えば聞こえはいいけど、
それは今日まで紡がれてきた「人々の思想」を断ち切る行為でもあるわけです。
自由のために戦う人々の物語、
そう聞いただけでワクワクしてくるじゃないですか。
でも………うーーーん………………
私には、この映画はまったく心に響きませんでした。
原作でもこんな調子なのかなあ?
もぅね、終始ツッコミ入れまくりでしたよ。
岡田准一も、榮倉奈々も、福士蒼汰も、みんないい演技しています。
演出も悪くないし、映画として綺麗にまとめられてます。
うん、でも、なんつーか、
この映画の脚本からは、図書館に対する愛情が感じられなかったんですよ。
映画というのはフィクションです。
だから観客にその虚構世界を、
本当に存在するかのように見せる必要があるわけです。
しかし私には、この映画の世界観が磐石だとはとても思えませんでした。
図書館戦争の世界において、本(及び「表現の自由」に該当するメディア)が
一般の人々にとってどう言う認識なのか、
それをもっと劇中で説明する必要があったのでは?と感じたんです。
劇中の一般人は、ただ本を奪われる被害者的扱いばかりです。
本を快く思っていない一般人が登場したのは、1シーンだけだったような?
いったいこの世界の「表現の規制」は、誰に対してのものなの?
もっと本否定派の人々を登場させて、
この世界における本に対しての人々の意識を観客に提示してほしかったです。
社会性を孕んだ映画だと思っていただけに、その点が希薄で残念に思いました。
それから、なぜ本にばかり検閲をかけて、
出版社には規制がかからないのか?
いや、本当は圧力がかかっているのかもしれないけど、
映画ではそんな描写は皆無でしたよ?
図書隊の武器はオートライフル。
しかも殺傷目的ではなく、あくまでも防衛。
うん、理屈はわかるんですけど、
それならもっと効率の良い戦い方ってのがあるんじゃない?
銃じゃ、自分たちが守るべき本を傷つけてしまうかもしれないじゃん?
なぜそこで催涙弾を使わないの?
煙幕を張ったり、トラップを仕掛けたり、他にもいろいろと手はあるはず。
図書隊の戦い方は、根本的に間違っていますw
なんというか、この映画全体がハリボテの世界に見えてしまって、
ずっと退屈な2時間でした。
(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ