私の実家は、元々が商売人の家庭でした。






父は20歳そこそこで結婚し、下積みを積んで、20代後半には小さな会社を興しました。
会社を大きくし、一時は経営も順調で裕福な頃もあったそうです。

母は専業主婦でしたが、私達が小さい頃は内職で家計を助け、亭主関白の父の
内助の功に徹していたようです。








夫の実家は、堅実で絵に描いたようなサラリーマン家庭でした。







結婚後は、市営住宅に住み地道に暮らし、子供が小学校に上がる前には
建売の戸建を購入し、それからも地道な暮らし。






私はこの結婚で、育ってきた環境の違いは大きく影響するんだと
つくづく実感しました。








夫の実家から見れば、何と贅沢し放題の家だと思われるだろう、私の実家。









商売人ですから、景気のいい時は贅沢をします。
景気が悪い時は、それなりに暮らします。









又、私の家族は、食に関しては「良い物を食べる」が基本です。







美味しい物を食べたい時は、妥協はしません。
外食も家族の楽しみの一つです。







でも、夫の実家は外食はしません。
夫も、結婚するまではお鮨は出前で、焼肉は家で食べる物だったそうです。








私の父母は、それを知っていたので、とにかくよく夫を食べに連れて行って
くれました。父は、一緒にお酒を飲むのが楽しかったのもありますが。








こんな両親ですから、大した蓄えはありません。
それでも、一生懸命私達を育ててくれて、家族の繋がりは強い家です。








父の男としての気概も、母の女姓のあり方も、私にとってはとても尊敬出来る
両親です。













お金は大事です。












でも、お金、お金と執着するあまりに、色々な大切な事を失って来たように
思える義両親を見ていると、どうしても違和感は否めません。










義両親は大変、裕福です。
老後もこのまま安泰でしょう。

その為に、贅沢もせず、質素に質素に暮らしてきたのですから。









それでも、私はあんな風にはなりたくないと思うのです。










貧乏人の「負け犬の遠吠え」かも知れません。
「お前なんかが、なれる訳がない」と思われるでしょうが。










考え方も、結局は育ってきた環境に大きく左右されるんです。









価値観の違いも、お互い認め合って上手く埋めていけば、
それも楽しいのでしょうが、対極すぎると埋めようもありません。









私の中の常識が、ひっくり返る事ばかりでしたから・・・・










環境って、大事だなぁと心底思います。



結婚を決めてから、夫が私の両親に


結婚の承諾を貰う為、挨拶に来ました。







年下である事。

収入が低い事。








私の両親も、私達の結婚には多少の不安があったと思います。


それでも、私の両親は反対はしませんでした。







自分達が、親の反対を押し切って、駆け落ち同然の結婚をした経験もあり

親に反対されると言う事を、身をもって知っていたからです。







そして、何より娘の私が選んだ人だから・・・と。







その後、夫の両親の言い分に振り回され、結婚は一時白紙状態になりました。







夫は、私の親に「改めて、結婚のお願いに参ります」と頭を下げてくれましたが

夫が帰った後、







「体のいい断り方をされたな」







と、父が呟いた一言に、私は言いようもない悲しみに包まれました。








私は二人姉妹の末っ子で、姉も結婚はしていませんでした。

ようやく決まりかけた私の結婚。

義理とは言え、娘しかいない父にとっては初めての「息子」が出来るはずでした。







それが、夫の両親の心ない一方的な言い分で

私の両親の思いは、傷つけられたのです。







夫の両親が息子の結婚に対して、あれだけ口を挟むのなら

娘を嫁に出す私の両親だって、言いたい事は山ほどあったはずです。







娘の幸せの為に、何一つ文句を言わないでくれた両親に

当時は、心苦しいながらも本当に感謝しましたが、


今思えば、あの時、あんな我慢をさせるべきじゃなかったと

悔やまれてなりません。



先々月まで、夫から貰っていた3万円の生活費。






先月は、2万4千円。






今月は2万5千円になっていました。







先月から私が仕事を始めたので、足りないなら自分で出せ・・・と
言う事みたいです。







私の収入がいくらあると思っているんでしょう。







「2万4千円あれば足りるだろう!? 俺は、光熱費やら全部払いよるんぞ!!」






・・・・・全部払うって、当たり前じゃないですか?






妻子のいる身で、光熱費等家にかかるお金を払っているからって
そんなに威張る事ですか?







結婚して、妻子を養っている人達はみんなそんな風に思っているのでしょうか。






自分は、好きなだけ飲みに行って、お金を使っているくせに
妻子の生活費に、あれだけごねてけちるなんて

もう笑いしか出てきません。






私の事はいいんです、所詮「妻」と言ったって
離婚を切り出した時点で、夫にとっては、

もうどうなってもいい存在でしょうから。






でも、子供がいます。
子供の事は、気にならないんでしょうか?








連絡もなく、木曜から帰って来ませんでした。







自分は実家で、何不自由なく過ごしたのでしょうが
子供達の事、ほったらかしにしている事、分かっているのでしょうか?








元々、「情」がない人だとは思っていましたが
我が子に対してもだとは、思わなかったです。








今夜、お金を置きに帰って来た夫に、子供達は嬉しそうでした。







でも、用事が終わるとすぐ出て行こうとしている夫に、
子供達は後追いはしませんでした。








子供達は、もうどこかで分かっているのかも知れません。







「パパ」は、いない。と言う事を。