檸檬
空席見つけ 向かい合わせた人
窓の外は はるか緑
どことなく二人 ぎこちなくて
景色だけ 見ているよ
ひと駅ごと へってく乗客
笑い声ごと 遠のいていくと
余計気になる 目の前のひと
不意によぎる 爽やかな香りに
視線移す 君の手元
檸檬がいくつか 籠の中に
重なって 輝いて
ひと駅ごと 強くなる香り
降りる支度を し始めた君の
仕草すべてが とても気になる
伸び上がる しなやかな背筋から
指先まで見つめ 引き止めたい衝動
少し目の前が 寂しくなる
景色さえ 色褪せる
外はずっと のどかな風景
終点までの 道のり道連れ
檸檬の君の 甘い残り香
甘い残り香
幸福
君はずっと パズル・ゲーム
小首かしげ 続けてる
少し不機嫌な 顔つきのままで
夏の予定 決まらなくて
つまらないと 言いつのり
それきり黙って うつむいたままで
背中合わせで 過ぎる日もある
コップの中 ささやか 小さなあらし
夢が欲しいと なげいてるけど
目覚める時 ひとりじゃ いられないのに
雨の音に 気づいたのも
ふたり一緒の 呼吸だろ
なにげなく 心 こまやかに動く
静かなまま 無口なまま
いらねるなら ステキだよ
ほんとは 幸福 ぜいたくな不幸
頬づえのまま すねてる君に
今日も 僕は ふつうに 好きだと言える
好きだと言える
With
季節は幾つも 長い恋
自然過ぎるほど 心の天気図
わがままに電話 長い夜
ブルーな気分 なだめてくれるね
愛してると 言いたい いつも
足りない言葉を そっと 感じて
君の涙を無駄に したら罪になるね
まどろみの途中 帰る時
絡めた指を ほどくのつらい
もっと一緒に いたいと思う
いつかプロポーズ ずっと 本気さ
今日も普通に過ぎて君がいてくれる
素敵な穏やかさ いつも感じていたい