~ 飛行中年 ~ -81ページ目

恋ひとつ

赤い煉瓦 蔦の葉がからまる喫茶店
こんな 見せかけの店は嫌いと
君は はっきり言った
その一言 いさぎよく僕の胸を突いた
扱いにくいことは 承知でも
僕は 君に恋をした

醒めた瞳の奥 引き込まれて
いつも つくりばなし
本気にさせられてしまう
醒めた 口ぶりには
もう なれたよ
君の好きな台詞
「明日は今日よりもマシさ」

痩せた背中 バスルーム 鏡の中の君
ただの寂しがりやが 写ってる
やせ我慢の横顔が シャワーの飛沫で隠す

涙は見ない 見ないでおくよ


https://www.youtube.com/watch?v=GHSIRh_Z480

回転扉

もう今は待つひともない 午後の切さが

駆け抜ける 胸深く

ゆく宛のない悲しみを 持て余すだけで

振り返る 胸深く

回転扉から 着く人 出てゆく人

すれ違う 陣背は さまざまで

交す言葉も ないままに右と左に

さり気なく 行過ぎる

たとえば あの時に 声を掛けなければ

今頃は やるせないこともなく

ふたたび 会えぬ あなたとの 優しい日々を

思い出す 筈もない

この胸に刻まれた 深い傷跡を

忘れるすべがあるなら

あれ程 激しくは 二度と愛せない

何もかも ただひとり

あの日から すべて揺らめく 陽炎のように

やりきれず ただひとり


もう今は待つひともない 午後の切さが

駆け抜ける 胸深く

ゆく宛のない悲しみを 持て余すだけで

振り返る 胸深く

回転扉へと 視線を投げかけて

いたずらに 時間だけが過ぎてゆき

来るあてのない あなた待つ 俺のこころを

あきらめが 塗り変える

思えば あの時に すでにあなたはなく

何故 俺に何ひとつ 教えずに

海辺の町で 抱きしめた せつない日々が

想い出を しめくくる

この胸に刻まれた 深い傷跡を

忘れるすべがあるなら

あれ程 激しくは 二度と愛せない

何もかも ただひとり

あの日から すべて揺らめく 陽炎のように

やりきれず ただひとり


https://www.youtube.com/watch?v=u5A0u2VGTmA


雨の風景

雨降る夢は シャワーの音さ

まくらに顔を うずめなおす

彼女 いつのまにか

スーツケースかかえ

短い恋の扉を閉じる


別離はいつも 雨の風景

ワーパー止めた 車の中で

貴方の声が ナイフになる

愛は いつのまにか

この腕をすりぬけて

ふと振り向くと ひとりに戻る


別離はいつも 雨の風景

海辺の部屋で 雨を見ていた

ひと夏だけと決めてた恋

それが いつのまにか

こころまで奪われて

気付いた時に あなたはいない


別離はいつも 雨の風景

歩道をたたく 雫に濡れて

誰かと消える あなたの影

雨は いつのまにか

想い出に侵み込んで

哀しみさえ 見慣れた場面


別離はいつも 雨の風景

別離はいつも 雨の風景

別離はいつも 雨の風景


https://www.youtube.com/watch?v=gOE0f4nckeI