おだやかな構図
眼鏡の奥 澄んだ眼で 活字をたどる
声かけて気付かずに 本を読むひと
下を向いて かき上げる くせのない髪
私が いるのさえ忘れてる
静けさの似合う人 時折の咳ばらい
ページを めくる音だけ
ひっそり響く 穏やかな夜
お茶を入れて 側に置くと やっと眼を上げ
低い声 「ありがとう」と優しく笑う
眼鏡を置き 眩しそうに
眼を しばたいて 突然 「好きだよ」と照れて言う
此処へ来て 側に来て
読みかけの 本は伏せて
愛しさが こみ上げてくる
あなたの全て 愛しくて
あなたと 暮らしてもいい
このままで 暮らしましょ
このままで 穏やかに
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