真昼のくらやみ
渇いた瞳の女がいた
地下鉄のドアに寄りかかっていた
真昼のくらやみを見つめてた
曲がりくねったアイアン・ロード
ホームに着いて明るくなると
眉をしかめて眩しそうにした
レールの軋みに人声掻き消されて
吊り革が踊る ひどくアンバランスに
白茶けた蛍光灯の海
ひと駅ごとの ざわめきの渦
小綺麗な身なりの女子大生
程々のセンスで競い合う
眺めせしまに地下鉄の中
何かありそうで何も起こらず
レールの軋みにドアの傍の女が
体傾ける ひどくアンバランスに
アンバランスに
音があるのに何故かサイレント
人間臭いようで無機質
眺めせしま に地下鉄の中
ネガフィルムを透かした世界
電車もビョーキ 慢性の不眠症
電車もヒステリー いつも悲鳴を上げる
悲鳴を上げる
サブウェイ