19年前の暑い夏の夜に次男は生まれた
「本当のこと言うとさぁ、脳梗塞になっても幸せって思っとったもん」
「なんでさぁ、もう幸せなのに幸せになりたいって思うのかわからんもん」
次男の言葉にびっくりした
息子が11歳で身体が不自由になってからは
あえて見ようとしていなかった
小さな頃のアルバムを久しぶりに持ち出して
一緒にページをめくった
次男の生まれるこの日を待ちわびて
生まれてきてくれたあの日の記憶がよみがえる
めくる毎に
長男が次男に寄り添い喜ぶ笑顔が
次々と目にはいり
大きな涙がこぼれ落ちた
パッと隣を見たら
同じように
目頭を押さえていて
静かに涙を流す次男がいた
19歳のお誕生日おめでとう
子供に「幸せ」と言われることほど
親として幸せなことはありません
あなたが息子として生まれてきてくれて
たくさんのことを学ばせていただきました
不自由な身体になっても
生きていることで愛を感じることができる
たくさんの人のあたたかさを感じることができる
それが幸せと胸を張って言いきる
あなたが息子で
母さんはとても幸せです
あなたが生きているだけで
愛をふりまいていることを
わたしはちゃんと知っています
息子として生まれてきてくれたこと
家族としてたくさんの気づきを与えてくれたこと
わたし達家族をひとつにしてくれたこと
あなたのお誕生日に
心を込めてありがとう
いつもあなたの側にいます
いつもあなたと共にいます
あなたの今日が幸せでありますように
