NTKのすべて-1

自社編

 

NTKは、スパナとコンビレンチを製造していた燕三条の工具メーカーです。

戦後の燕三条における工具生産の創世記に活躍していました。

基本モデルだけで20種類以上あり、非常に多種多彩な商品群です。

輸出に力を入れていたためか日本市場では余り馴染みがありません。

そして、日本の工具メーカーがアメリカ輸出等で活気を呈する1980年代に入る前に倒産してしまいました。

現在ではインターネットで検索しても会社情報は全く無く、幻のような存在になっています。

 

スパナとコンビレンチの両方を解説します。

コンビレンチに関しては2年前に解説済みでしたが、新しく見つけたモデルを加えて全面的に解説し直します。

なお、掲載量が多いため、その1/自社編と、その2/OEM編(他ブランドへ供給)に分割します。

 

1.NTKについて

国会図書館に保存されている資料と商品現物から得ることが出来た会社情報を下記します。

(1) 社名…(株)エヌ・テー・ケー

(2) 住所…新潟県三条市西浦館118

(3) 創業…1938年(詳細を『沿革』として下記)

(4) 1955年に新しい社長が就任。(元三条市長)

経営陣に同性が多くが含まれていることから、会社を買い取った、または経営を託されたのでは無いかと推測。

いずれにしても、燕三条の金物会社の多くが代々で社長を引き継いできているのとは別の形態の様子。

(5) 生産規模…JISを取得する前の1961年時点で日産5,000本。

(6) 輸出が主流。

アメリカに力を入れていて、さらに英国やオーストラリアにも。

今でも、ヤフオクよりもアメリカebayの方が出品数が多い。

(7) 日本市場を蔑ろにしていた訳では無く、1962年9月にスパナ/B4630でJIS認証を取得。

輸出優先だったためか、JIS取得は意外に遅く、1番目の昭和スパナから10年後で11番目。

とは言え、燕三条では池田工業に続いて2番目。

(8) 自動車や産業機械メーカー、さらに国内外の工具ブランドへのOEM供給も多数あり。

(9) 終焉…1977年頃に倒産したと伝え聞いていたが、1979年3月生産のスパナが見つかっているので、生産を終えたのは1979年と推測。

 

☆NTK沿革

・1938年12月…『新潟鍛鋼(株)』として創業、社長:高野庄松氏

・1945年…終戦

・1949年12月…新潟鍛鋼として高松氏個人名で商標『N.T.K』 を出願

 ※Niigata Tanko Kabushikigaisha ⇒ N.T.K 

・1955年2月…『(株)エヌ・テー・ケー』に社名変更

 ※渡辺常世氏が社長になり、工場と商標N.T.Kを継承

・1958年7月…新デザインの商標『N.T.K』 を出願(登録は1961年)

↑企業年鑑より、1940年と1955年の新潟鍛鋼、同じ1955年のNTK。

新潟鍛工の時代からスパナを生産していたことが分かります。

 

2.ロゴ

[1]  ←『新潟鍛鋼』時代(1949年~1955年)

[2]  ←輸出と国内(大半はこのロゴ)

[3]  ←後期に国内でのみ併用されたが、ごく少数

[4]  ←最後期モデルのみ

↑一番左(1949年)は、新潟鍛鋼の社長が個人名で登録

 

3.商品一覧

 

4.商品解説

1)両口スパナ

 ① 最も初期モデル/正立文字ロゴ 

・スパナ形状が卵型で、いかにも古そうです。

・"N.T.K"のロゴが正立文字であり、一般的なデザインされた斜め文字ロゴ  とは異なることから、"N.T.K"を商標登録したエヌ・テー・ケーの前身会社『新潟鍛鋼』の製品と思います。

『新潟鍛鋼』がどのような会社だったか良く分かっていませんが、東京大学の経済学図書館に戦前から戦後にかけて(1944~1948年)の営業報告書がマイクロフィルムで保管されています。

機会を見つけて確認しに行きたいと思っています。⇒詳細は、こちら

 

 ② フラットパネル/卵型スパナ 

・生産年表示が無いフラットパネルです。

・これも"卵型"スパナで、古そうです。

・ロゴが斜めNTKですので、正立文字NTKの①よりは時代がひとつ新しくなっていると思います

・恐らく、斜めNTKでは一番古いモデルだと思います。

 

 ③ フラットパネル/丸型スパナ 

・上の②と同じく生産年表示が無いフラットパネルですが、スパナが卵型から丸型に変わっていきます。

・順番としては、以下だろうと思います

①(卵型+正立)⇒

②(卵型+斜め)⇒

③(丸型+斜め

・表と裏の刻印文字部にオリジナルのメッキが残っていて、有色クロメート(七色に光る廉価メッキ)だったようです。


↑ここまでは製造年月表示無し

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↓ここからは製造年月表示付き

 

 ④ 凹長い丸パネル 

・深く彫り込んだ凹形状の丸いパネルが特徴のインチモデルです。

・"6-10"は生産年月表示と思います。

・生産月は10月になりますが、生産年は1956年、1966年、1976年のいずれかです。(1946年は終戦直後すぎる、1986年は会社が既に無くなっている)

・後半のJIS認証モデルはスパナ形状が"尖り"に切り替わっていて、1965年製であることから、”丸い"スパナのこのモデルはそれよりも前と思います。

・したがい、1956年と特定します。

・つまり、1956年10月生産となり、私が持っている生産年月表示モデルでは一番古いモデルです。

 

 ⑤ 凹短い丸パネル 

・これも"丸い"スパナで、上の②に対し凹丸パネルが短くなっています。(サイズ表示が凹丸パネルの外に移動)

・②と同世代と思いますので、"0-3"より1960年3月生産でしょう。


 ⑥ 凸帯パネル JIS取得直前モデル/1962年8月 

・日本に出回っているNTKスパナで一番ポピュラーな凸帯パネルです。

・NTKがJISを取得する1ヶ月前のモデルです。

・"62"-8"より1962年8月生産と分かります。(JIS取得は1962年9月)

・ミリサイズながら、裏面にウイットねじサイズも併記されています

・翌月に発売されたであろうJIS認証第1号は、一番ポピュラーなこのモデルでしょう。

 

 【追加】凹帯パネル 細長三角形追加ロゴ 

・NTKロゴの両サイドに細長い三角形が追加されていて、特異なデザインです。

・NTKロゴの刻印は手彫りのようですが、とてもラフに彫られていて、まるで試作品のようなレベルの出来です。

・なお、凹帯パネルがスパナ首元まで一直線で、他のNTKと異なるパネル形状になっています。

・出来の悪さ、独自のパネル形状、特異なロゴ、製造年月なしの4点から、NTKとして異質なモデルです。

・JISマークが入っていないことから、1962年よりも以前の商品と思います。

 

↑ここまではJIS無し/1962年以前 (第1世代)

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↓ここからはJIS付き/1962年以降 (第2世代)

 

 ⑦-1 凸帯JISモデル/1963年7月 

・JIS認証(JIS-N/普通級)を取得したモデルです。

・"63-7"の表示より1963年7月生産と思います。

・スパナ形状が丸形になっていて、世代が新しくなっているのが分かります。

・スパナ形状の世代変更(卵⇒丸形)がJIS取得と同時だったのかは分かりませんが、恐らくJISを取得した1962年9月直後のモデルは卵形スパナのままだったのではないかと思います。

 

↑JIS表示の無し/付きで同サイズ14x17を比較(⑥と⑦-1)

・胴の幅が"広い"から"細い"に変化になっているのが分かります。

 

 ⑦-2 凸帯JISモデル/1965年1月 

・JIS表示付きながらインチサイズです。(1977年まではインチサイズもJIS認証されていました)

・写真のモデルは、スパナ形状がさらに変化し、やや尖り気味になっています。

・"65-1"より1965年1月生産と分かります。

 

 ⑦-3 凸帯JISモデル/1968年3月 

・1968年3月生産のJISモデルですが、スパナ形状が完全に尖りになっています。

 

☆スパナ形状の変遷

スパナ形状が卵型⇒丸型⇒尖りに変わっていくのが分かります。

モデル全景も上から⑥、⑦-1、⑦-2、⑦-3の順。

 

 ⑦-4 凸帯JISモデル/"JAPAN"追加印字 

・アメリカebayに出品されていたモデルで、表面に黒く"JAPAN"とプリントされています。

・1971年7月生産です。

・NTKの初期輸出はコンビレンチだけでしたが、途中からスパナも追加されたと推測しています。

・日本専用モデルに対し、後追加でJAPANを暫定的に追加プリントしたのだろうと思います。

・なお、戦後初期は"JAPAN"表示が無くても輸出が出来ましたが、途中から日本製には"JAPAN"表示が求められています。

・燕三条の工具卸商社はあまり輸出を得意としていなかったようですので、輸出に強かった大阪や神戸の関西商社が取り扱っていたと推測しています。(東京のこちらの可能性も)

 

 ⑧ 凸帯JISモデル 首太/1977年9月 

・NTKのJISモデルには基本形状が3種類あって、⑥のJIS無し/広幅、⑦JIS付き/一番ポピュラー、そしてこの⑧JIS付き/首太です。

・"JAPAN"が後付けプリントでは無く、最初からの刻印となりました。

・コンビレンチだけで無く、スパナも本格輸出が始まったのだと思います。 

・この首太モデルはアメリカで手に入れています。

・"77.9"より1977年9月生産と分かります。(NTKの終焉が近づいてきます)

 

 ⑨ フラットパネル JISモデル 

・フラットパネルにも生産年月が刻印されたモデルが登場します。

・1973年2月生産です。

 

 ⑩ フラットパネル JISモデル/別ロゴ 

・NTKに新しいロゴが登場します。

・デザインしすぎのロゴと思いますが、ぱっと見ではNTKと分かりません。

・新しいブランドイメージを作り、拡販を狙ったのではないかと思います。

・入手モデルは1975年頃の生産ですが、ロゴは冒頭2項の通り1969年4月に商標出願され、1970年9月に登録が完了しています。

・オークションでも見たことが無く、とても希少なモデルだと思います。(当ブログを応援して下さっている青森方面の方から提供して頂きました)

 

↓従来のフラットモデルと新ロゴモデルの比較

 

 

 ⑪-1 凸丸パネル/JIS無し 

・凸丸パネルは日本を代表する形状ですが、NTスパナでは珍しい存在です。

・また、これまでのスパナはNTKロゴが全て浮き出し刻印ですが、この凸丸パネルでは打刻刻印になっています。

・後述する打刻刻印NTKのコンビレンチ⑱のスパナ版だと思います。

・写真がありませんが、JIS無しで、裏面に"JAPAN"刻印があり、スパナには珍しく輸出専用のようです。

・2年前にアメリカebayで見かけました。(手に入れなかったことを後悔しています)

・打刻刻印のスパナは、日本で見たことがありません。

 

 ⑪-2 凸丸パネル/JIS無し 

・上の⑬-1と同じく打刻刻印の凸丸パネルですが、スパナ形状が全く異なります。

・このモデルはASTでのみ確認できています。(日本への発送未対応のため入手できていません)

・状態が良くなく、刻印が読みにくくなっていますが、表面にNTK、裏面には"DROP FORGED ALLOY STEEL"が打刻されています。

・スパナ形状がNTKっぽくなく、本当にNTK製なのかと思ってしまいます。

 

 ⑫ つば付きスパナ /クロモリ鋼 

・つば付きのクロモリ鋼モデルで、JIS-H/強力級です。

・コンビレンチで登場する凹3分割パネルを採用していますが、JISマーク付きで"JAPAN"刻印が無いことから日本専用モデルと思います。

・ロゴが、デザイン化された斜めNTK  ではなく、文字だけの斜めNTK  になっています。

・廃業直前の1978年3月生産であり、ほぼ最終生産品だと思います。

 

 【追加】 凸帯JISモデル/1979年6月  最終生産品候補 ☆2022年6月6日追記

・1979年6月生産品を新たに見つけました。

・今のところ、これが一番最終生産に近いモデルです。

・なお、商標  が1982年3月に権利が消滅していますので、少なくともこの1982年3月までには実質的な企業活動は終焉を迎えているのは間違いありません。

↓商標権利消滅

 

2)片口スパナ

 ⑬ 片口 フラットパネル 


・片口のフラットパネルです。

・スパナのフラットパネル⑨もそうなのですが、何故かNTKロゴが右下がりになっています。

 

 ⑭ 片口 凸帯パネル 

・NTKで定番の凸帯パネルが片口にもあります。

 

 ⑮ 片口 つば付き /クロモリ鋼 

・凹3分割のスパナ⑫の片口版です。(クロモリ鋼、JIS-H/強力級)

・ロゴはスパナ版と同じで、文字だけの斜めNTK  。

・コレクション保管の都合でなるべく小サイズで集めたいのですが、大径サイズ(46mm)でしか入手できず、でか過ぎて困っています。

 

3)コンビレンチ

スパナは国内向け販売が主流でしたが、コンビレンチは輸出が主流でした。

基本形状で6種類あります。

輸出に力を入れていた証としてコンビレンチには海外ブランド向けのOEMが沢山あります。(その2のOEM版にて)

ちなみに、コンビレンチのJIS規格は1989年から始まりますので、その10年前に市場から消えているNTKのコンビレンチには当然ながらJIS付きモデルはありません。

 

 ⑯ 凸丸パネル /スパナ丸形 

・スパナが真ん丸で、"JAPAN"の刻印が無いコンビレンチです。

・スパナ形状より1950年代で、NTK最初のコンビレンチと思います。

・鍛造後のプレス曲げでメガネ部のオフセットが与えられています。

・まだ日本からの輸出商品に"JAPAN"刻印が求められていなかった時代のものです。

・⑯~⑲は全てアメリカで入手しています。

 

 ⑰ 凸丸パネル /胴太い、クロモリ鋼 

・スパナが少し尖り気味に変わっています。

・また、メガネ部の作りが丁寧になってきています。(縁がぼてっとしていない)

・クロモリ鋼を採用しています。

・裏面に"JAPAN"の刻印が入り、日本の輸出法規対応となりました。

 

 ⑱ 凸丸パネル /胴細い 

・上の⑰と同時期モデルと思いますが、胴の幅が細くなっています。

・材質表示はありませんので、普通の炭素鋼と思います。

・上の⑰と同じく"JAPAN"の刻印が入っています。

 

↑胴の太い⑰と細い⑱を同じサイズ同士で比較

・太い⑰が少し長いことが分かります。

 

☆インチサイズ表示

・コンビレンチの凸丸パネルにはインチサイズの表示に3種類があります。

[1] 数字表示だけのインチサイズ…例:5/8

[2] 英国インチでウイットねじサイズ…例:3/8 W.W

[3] SAE/米国インチとわざわざSAEを表示…例:11/16 SAE

 

 ⑲ 凸長い丸パネル 

・上の⑯~⑱と同じ凸丸パネルながら、パネルが長く、かつ浮き出し刻印では無く、打刻刻印になっています。

・雰囲気がAIGOモデルのようです。(ただし、AIGO独自のスパナ部根元の製造記号刻印はありません)

 

↑打刻刻印⑲と浮き出し刻印⑱の同サイズ比較

・⑲は、パネルが細くて長いのが分かります。

 

 ⑳ 凸帯パネル 

・スパナで一般的な凸帯パネルが、とてもレアですが、コンビレンチにもあります。

・日本の商社ブランドのコンビレンチで、製造メーカーが特定できないものがいくつかありますが、このNTKモデルのOEMではないかと推測しています。

・ただし、現物を入手できていないので、細かな検証は出来ていません。

・アメリカebayで一度だけ見かけていますが、是非とも入手したいと思っています。

 

 ㉑-1 凹3分割パネル /小サイズ 

・ドイツ製品でよく見かけるメガネ部がディープオフセットになっているコンビレンチがNTKにもあります。

・元々は英国ブランドの"HILKA"にNTKがOEM供給したのが最初だと推測していて、このNTKモデルはその自社ブランド版です。

・パネル部が凹3分割になっていて、ディープオフセットでもあることから、ドイツのHAZETに類似しているのが特徴です。

・HILKA版はクロムが英語表記で"CHROME"になっていますが、NTK版はドイツ語表記の"CHROM"であり、HAZETと同じ表記になっています。

・このモデルは日本で見かけるのは希なため、基本的には輸出専用モデルだったと考えていて、ドイツを含むヨーロッパ向けだったものと思います。(HILKAは英国、NTKはドイツで棲み分けた?)

 

↑HILKAモデル(NTKからOEM供給、裏面にJAPAN刻印あり)
・その2/OEM編で詳細を解説します。

 

↑HAZETの凹3分割パネルモデル

↓NTKとHAZETの凹3分割パネル部の比較

 

 ㉑-2 凹3分割パネル /大サイズ 

・㉑-1と同じモデルですが、サイズが大きくなると相対的にパネルが短くなりますので、雰囲気が変わります。

↓このモデル形状は、NTKが市場から消えた後に、ロブスターで復活します。

 

4)NSK/新潟作業工具(株) 

NSK/新潟作業工具(株)は、エヌ・テー・ケーに新しい社長が就任した1955年の2年後に設立されていて、社長と住所が同じことから、エヌ・テー・ケーの一部と考えて良いと思います。

↓"NSK"のスパナがあったかは確認できていませんが、エヌ・テー・ケーが"NSK"というロゴを使っていたと思われる資料があります。

 

【2023年9月18日 NSKについて追記】

・広告内のイラストで確認できるだけですが、新潟/三条の富士工具製造(株)がNSKブランドでスパナを出しています。

・生産…NTK子会社の新潟作業工具(株)/NSK

・販売…冨士工具製造(株)

↓1960年『機工取引便覧』

同じ新潟/三条のNTKが、子会社として新潟作業工具(株)を設立していて、商号がNSKです。(住所も社長もNTKと同じ)

富士工具製造/NSKとNTKの広告は同じ作りになっていて、両広告内のスパナイラストは同一です。

したがい、富士工具製造は、新潟作業工具のNSK製品を販売するための販売会社ではないかと思います。(新潟で会社名を"富士"にした理由?)

したがい、NTKのフラットパネルモデルにNSKと刻印されたスパナが存在することになります。

↑2つの広告内のスパナが同一なのが分かります。

↓1960年『機工取引便覧』(上のNSK広告と同じ便覧)

 

5)これもNTK?

 NTK?-1 

・変わったデザインの"NTK"ロゴが見つかっています。

・正立文字で、"T"が強調されています。

・正立文字という意味では一番最初のモデル①と同じですが、"T"が左右に伸びていて、全く異なるデザインになっています。

・また、スパナ形状がやり型タイプであり、初期のNTKの真ん丸や、それ以降のNTKのやや尖りとも異なります。

・したがい、NTK製では無いと考えています。

・では、どのメーカーなのか、他の"NTK"ロゴを確認したところ、機会工業系2,000社のロゴ一覧表に8社もの"NTK"ロゴがありました。

・この中で、作業工具系の会社は1社のみで、かつ"T"が強調されていますので、一番の候補になります。

・日特官製鋸(株)、東京江東区の会社です。

・但し、ノコギリと刃物の会社ですので、スパナを製造していたかは不明です。

・全く同じロゴでは無いので、確度10%程度と思います。

・工具商社がNTKに似せたブランドロゴの商品を出した可能性もあると思います。

 

↓その他7社の"NTK"ロゴ

⇒内藤テープ織機(株):繊維機械

⇒日本鉄塔工業(株):ボルト、リベット

⇒(株)日本特殊機器製作所:電動空気動工具

⇒日特金属工業(株):建設機械、鍛造品

⇒日特車輌(株):土木建築機械

⇒日本特殊研砥(株):切削砥石

⇒日本特殊機械(株):圧縮機ポンプ、

 

 NTK?-2 

・デザイン化文字のロゴで、"NTK"かと思ったら、"N"が左右反転しています。

・NTKの模造品で台湾製??

 

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前身会社の社長だった高松氏が、NTKに社名変更し社長を渡辺氏に譲った2年後(1957年)に、高松工業(限)と言う会社の社長として三条商工会議所の常務員名簿に名を連ねています。

そして、会社住所が前身の新潟鐵鋼やNTKの直ぐそばです。

高松工業の情報が見つからないので、どういうことなのかは不明です。

推測の域を全く超えませんが、例えば『高松氏は会社を渡辺氏に譲ったが、自宅が工場敷地に隣接していて、自宅住所で高松工業を登録した(or していた)』というようなことなのかもしれません。

 

NTKのすべて-2、OEM編に続く(作成中)