JIS規格/B4651

コンビネーションレンチ

 

自分自身の参考のため、コンビネーションレンチのJIS規格/B4651を掲載します。

このブログを書いていて、『JIS規格はどうなっているのだろう?』と思うことが結構あるためです。

ちなみに、JIS規格上では、英語でCombination Wrench/コンビネーションレンチ(米国方式の呼び方)、日本語ではコンビネーションスパナ(英国方式)と表記されています。

 

【2020年12月20日追記】

巻末にJIS認証取得企業(工場)の一覧表を追加しました。

コンビレンチのJIS認証取得企業は5社になっています。

 

今回、ブログ掲載のために改めて規格を読んでいて、DINタイプのコンビレンチを"I型"と称して規格に追加されていたことに気が付きました。

でも、実際に市場で販売されているDINタイプにJISマーク付きは存在しません。

何故だろうと思っていますが、日本のお役所の常で、規格(書き物)とは別に一般には公にされない通達や口答指示みたいな物があるのかもしれません。

これまでは『DINタイプはJIS規格に存在しないのでJISマーク付きの商品が無い』と思っていました。

ちなみに、長い(ロング)のコンビレンチにもJISマーク付きは存在しないのですが、JIS規格上は長さに関して参考値が入っているだけで、長さの範囲は示されていません。

なお、スタンダードの方はメガネ部のオフセット角度を15度に限定していますが、I型では15度だけでなく10度も許容しています。(10~15度、10度or15度?)

さらに呼びサイズは、スタンダードが5.5mmからだったのが、I型では3.2mmからになっています。

 

スエカゲツールの工具紹介のページでコンビレンチに対して以下の様な説明がありますが、これが工具メーカーの立ち位置だと思います。

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JIS規格(日本工業規格)では、2面幅寸法の基本サイズは、5.5mmから55mmまで32種類。またスパナ部のハンドルに対するスパナの口の曲がり角は15度、一方のメガネ部のオフセット角も15度と、基本規格はスパナとメガネレンチのそれぞれのJIS規格と同じ数字になっています。またハンドルの部分の長さは、スパナとメガネレンチの中間的な仕様になっています。しかし、実際の作業をする上での使い勝手から言えばこのJIS規格だけにこだわっていると使いにくいところがあります。したがってスパナ同様に、各メーカーからショートタイプやロングタイプそれに中間サイズのミドルタイプ、またスナップオンにはさらに短いミジェットタイプというものもラインナップされています。

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それにしても思うのは、このJIS規格の図面は、約80年前の1933年にPLOMBが確立させたコンビレンチのデザインそのものだということ。

従来からあったオフセット15度のスパナと同じくオフセット15度のメガネを左右に結合させただけなのですが、工業デザインの傑作の1つであることは間違いないと思います。

 

 

改めてJISの規定図面を見ていて、図面はメガネ部のオフセットが鍛造タイプになっているのに気が付きました。

ひょっとしたら、JISマーク付きを承認したのは鍛造オフセットだけかと思ったのですが、予想に反してプレス曲げのJISマーク付きもちゃんとありました。(KBSの凸丸パネル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★JIS認証取得企業(工場)

JISを管轄していたJISCのホームページの過去ログ(2001年)にJIS認証取得企業一覧が掲載されていることを読者の方に教えて貰いましたので、以下に一覧を貼り付けます。

スパナ類のJIS認証には3種類があり、B4651がコンビレンチ、B4630がスパナレンチ、B4632がメガネレンチになっています。

※情報元はこちらのB027スパナ類

 

これよりコンビレンチでは5つの企業(工場)がJIS認証を受けていることが分かります。

・AIGO/相伍工業

・KBS/小林工具製作所

・ASAHI/旭金属工業

・TOUGH/ダイヤ精工

・KTC/北陸KTCツール

 

なお、JISは新しくJIS/JQAに変更となっていますが、JQAの取得企業(工場)はまた別になります。

 

 

★参考情報

スパナの規格サイズと許容差の表・JIS規格

 

この回、終わり