物語です  第二話


救急車の中でママは泣きじゃくりながらパパに叫んでる

なんて言ってるのか耳には入って来ない

私の心のどわが、スーッとしまった感じ

テレビドラマをボーっと見てる感じ

救急車のサイレンの音だけが耳にまとわりつくなか

病院に到着した

治療室に運ばれお医者さんが心肺停止を告げる

ママが必死にパパに呼びかける

私にも

「パパに呼びかけて、パパに届くように、きっと戻って来るから」

私もパパに呼びかけた

でも心のどこかでパパは戻らないと思ってる

ただママが泣き叫んでるから、自分もそうしないとって思った

でも私は泣いてない

涙もでない

大好きな大好きなパパだけど

私の大切な心はどわがしまり

感情に蓋をした、そんな感じで8歳の私にはよく理解できない

この日どうやって家に帰ったかも覚えていない

その日のパパの息を」引き取った顔も覚えていない

記憶からけそうとしてるのか

ただただ長い長い夜に感じた


つづく