物語です


ママとパパの言い争う声が聞こえる

私は耳をふさいで布団をかぶった

何時間にも感じる時間、体を丸めて身を固める

しばらくするとママの声が聞こえる

「るーちゃんパパが、パパが大変」

見てはいけない気がした

いや、見れなかった、怖かった

私は布団からでると言い争う声がしていた場所には行けず

廊下でただただ叫んだ

「ママ、救急車を呼んで」

「ママ、救急車を呼んで」

何回叫んだだろう、さっきの言い争いの時間より長い時間叫んだ

救急隊の人がパパをタンカに乗せていく

ママと私が救急車に付き添う

お姉ちゃんは茫然としてる

留守を任せて病院に向かう

霧雨が降る夜だった


つづく