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季節外れの花火を楽しみにしているとはしゃぐ姪の顔を思い浮かべながら

そこからそっと線香花火を取り出した

 

まるで不確かな約束を待つことに決めた僕を誰かが笑うかもしれない

 

だけど数年後に叶うかもしれないその日

再び取り出されたその線香花火は

今までに見たどれよりも

 

美しく咲くだろう

 

 

 

 

 

 

 

東京に住む兄一家が、遅い夏休みの合間に遊びに来ていました。

三人居るうちの上二人の兄とは年が離れていて、彼らの事はあまり知りません。笑

12月に東京に行くのも、今回会いに来てくれた義姉に連絡して一日空けてもらったくらい、姉が欲しくて早く結婚してくれと昔せがんだくらい、兄の存在感はほとんどありません。

「可愛がってもらったでしょー」とよく言われますが、もちろんそんな記憶はございません。

というか「はい、かわいがってもらいました」とか答えたら気持ち悪いです。w

仲が良いも悪いも、そういう距離感ではありません。でも義姉とは仲良しです、とても。

 

花火大会を観に行って花火がしたくなって、8月も終わりがけに買っておいた花火を、9月の終わり頃に母と二人でやろうと予定していたのですが、兄一家が来る日程が分かり、姪の為に置いておこうかということになって今日まで延びました。

 

私は一度、真冬に打ち上げ花火を観たことがあります。

花火は夏の風物詩といつから言われ始めたのでしょうか。それはもちろん、定番のイベントとして楽しみたいとは思いますが、冬に見た花火はまた夏のものとは違っていて、本当に美しかった。

だから、季節外れの花火はちょっとした夢でした。もう一度、冬の澄んだ空気の中で火花が散る様を見てみたい。

真冬ではなかったけれど、その夢を姪と叶えることが出来た。嬉しかったです。

 

今年二度目のサンマルクでお洒落ディナーを戴いて。

ピアノのお姉さんの顔写して来たら良かったなー超可愛かった。

ハロウィンの雰囲気も味わって。

平日ど真ん中だけど、いい夜を過ごせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての人の眼前に、限りある時間の中で僅かでも、忘れられないほどの美しい光景が拡がりますように。