豊かな時代を知らないと
私の生徒たち、息子たちは言う。


20代、バブルの真っ盛りに仕事をしていた頃。
毎回海外に出る度に、いる事も知らなかった”親戚”
言葉を交わした事も無かった”友人”に頼まれ
パリで、ホノルルで、香港で、ヴィトンに通った。

誰もが株を買いたがり
不動産価格の高騰で持ち家を諦めた人々は
高価な外車に乗った。


あの時代を「豊か」と、私は思わない。
一億人が狂っていた時代。ただそれだけ。
「高い物は良い物だ」
信仰にも似た狂気に踊らされた人々。
私を含めて。

人は何かを失わなければ、大切な物の存在に気づかないのだろうか。
あの頃は豊かだったわけではなく
今は貧しい時代ではないと、いつになったらわかるのか。
豊かさとは金銭だけで推し量れるものではないと。



それにしても、私達は失ったものが多すぎる。



改めて、東日本大震災の犠牲になった方々のご冥福を祈ります。
そして、今なお不自由な暮らしを強いられている皆様のために
何かができるように頑張ります。