北の地に住む若き友にこの記事を捧げます。
今日も無駄に長いので
お忙しい方、これにて失礼。


ペタしてね



昔、子供たちがまだ小さくて、行徳に住んでいた頃。
駅から自宅に向かうバスに乗った。
駅からうちまではほんの3つほどのバス停なのだが
その日は駅前で買い物をしたので
20分の道のりを歩くのがちょっとつらかったから。

駅を出て二つ目の停留所で
小学3年生くらいの男の子が二人バスを降りるために
バスの前方に歩いて行った。。
その後、すぐに出るはずのバスが、なかなか出ない。
何だろうと首を回して前を見たら
運転席の隣に据え付けられた料金箱に
(当時はまだsuicaやpasmoは無かったと思う)
どうやってお金を入れるのかわからず
二人の男の子は運転手さんに
あれこれ聞きながら、お金を入れていた。

「どこに入れればいいんですか?」
「これ、おつり出ますか?」

きっと二人とも、初めて自分たちだけでバスに乗ったのだろう。
当時小学生だった二人の息子の姿と重なって
思わず微笑みが浮かぶのが自分でわかった。

ふと周りを見渡すと、バスの乗客は、はっきりふたつに分かれていた。
バスがなかなか出ずに、イライラする人。
男の子たちの姿に、微笑みを誘われる人。

こっち側(微笑んだ方)の人で良かったと
その時私は心から思った。

若い頃から友達の間では有名な子供嫌い。
同じ車両に子供が乗って来ただけで車両を移るほど
子供がたくさんいる動物園や水族館は
恐ろしくて行けないほどの子供嫌い、それが私だった。

それが期せずして母になり
起き上がりこぼしよりもペコペコ周りに頭を下げ
いろんな人に迷惑をかけ、いろんな人に助けられ
気づいたら子供たちは二人とも成人した。
とてつもなく嫌な人間である私に「母親」という勲章を授けて。


もうすぐ母になる若き友よ。
不安でいっぱいでしょう。
でも、何も恐れるものはありません。
子供は勝手に大きくなります。
たくさん笑って、たくさん泣いて
素敵な思い出をいっぱい作ってください。
本当に本当に困った時は
遠慮しないで私を呼んで。

北海道まで飛んで行きます。
千葉の婆、いや、バァバより。






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