電車に乗っていて気づく事。
日本の電車は何と気配りの細やかなことか。

次はどちらの扉が開くとか
混雑している間は送風を強くしていますとか
終点まで行って○○線に乗り換えると
ホームが変わってしまうので
手前の××駅でお乗換えくださいとか
かゆい所に手が届くとはこの事だ。

旅館に泊まった時のことを思い出した。

部屋につくとすぐに仲居さんが来て
お茶を入れてくれる。
食事の時間には客の性別、年齢、好みなどお構いなしに
大量に運ばれてくる。
お風呂に入っているあいだに食卓は下げられ
布団が敷かれ、部屋の隅には
夜中に喉が渇いた時のために
ポットに入った冷たいお茶が置かれている。
寝ていて寒かったらすぐかけられるように
余分な布団や毛布ももちろん用意されている。

西洋風のホテルの場合
そこに用意されているのは寝る場所だけだ。
食事は自分でレストランに行かねばならず
寒い時に毛布がもう一枚欲しければ
いちいちハウスキーピングに
電話しなければならない。

日本が至れりつくせりの文化だとすれば
西洋文化は文字通り
「求めよ、さらば与えられん」の文化だろう。

社内公用語を英語にする会社が増えている。
世界に通用する企業にするためには
流暢な英語が必要だからというのが理由だそうだ。

流暢な英語を話す前に
英語的なものの考え方を習得することをお勧めする。
英語圏の人々は、大人同士で子供を扱うようなまねはしない。
求めない人に与えることはない。
ドアを叩かない人に開かれるドアは無い。

根底にある文化を理解しないまま
言葉という武器だけを身に着けるのは
非常に危険であり、非常に馬鹿げたことだと思う。
社内公用語を英語にする前に
コミュニケーションの手段としての母国語が
完璧であることは言わずもがな。



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