今を去る事数十年前
鶴丸航空で働き始めたばかりの頃。

飛行機のドアには名称があり
左側のドアは前からL1、L2、L3、L4、L5。
右側のドアは同様にR1、R2、R3、R4、R5。

R2ドアのジャンプシートに座っていた時に
離陸直後、コックピットからコールが来た。

雪「R2、コア子です」
パンダ「R2ドアから何か落とした?」



航空機の扉を思い描いていただきたい。
厚さ30センチはある鉄の塊である。
ゲート出発前にしっかり扉を閉め
その後は緊急時に備えて扉を開けると
シュートが開くようにモード変更してある扉である。
離陸中とは言え、外からの圧力によって
固く固く、押し付けられている扉である。
そこから「何か落とした?」

落とすはず無いではないか。
大体、どうやってドアを開けるのだ。

耳を疑った私は絶句した。

雪「はい?」
パンダ「R1ドアから、何か落とした?」
雪「・・・」



パンダ「R1ドアから何か音はしたかと聞いてるんだよ叫び叫び叫び

雪「失礼しました、何も音はしていません」
パンダ「了解」


ハイ、落とした?ではなくて、音した?でした。
言葉って難しい・・・。





ペタしてね