東大生を作り出すことが夢だった。

講師として、自分を超える人材を育てる。
東大はその意味で、自分に課せられる
最高の目標だと思っていた。
私の生徒の中から東大生が出たら
その時私は、この仕事をやめられると思っていた。

明日、私の生徒が最後の試験を受けに行く。
友達はほぼ進路が決まり
高校の卒業式も終わった今
既に他校からは合格通知を貰っているのに
「最後まで頑張りたい」と
夢を捨てることを拒んだ。

思えば、去年の卒業生
家にエレベーターがあるS兄弟のお姉さんSさんに
私はこの精神を教わったのだった。
そしてその精神は、今年の生徒にも受け継がれた。

「最後まで頑張る」
時に絶望と闘いながら
既に決まった合格の甘い誘いにも背を向け
努力を続ける私の生徒は
東大生よりも価値がある。

私は良い仕事をしたと思う。
自分が誇らしい。
自分で言ってスミマセン・・


明日試験を受けに行くあなたへ。
あなたはA堀やA子さんと同様
私のクラスの伝説になるでしょう。
あなたに会った事も無い後輩たちが
去年のSさんと同じように
「最後まで頑張った人」として
あなたを記憶するでしょう。


行ってらっしゃい。
頑張らなくていいよ。
上から目線で戦ってきなさい。





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