違う過去問をやっているので
他の生徒より一足先に来た浪人生Gくんが
早めに授業が終わったので

「空いてる小部屋で自習して行っていいですか?」


「ええ、もちろん」と、快諾した後
受験生&高2生の混合クラスの忙しさに
すっかり取り紛れ
最後の生徒が帰ったあと戸締りをし
各種スイッチ類を消して、帰ろうと思ったら
玄関に大きなスニーカーが残っていた。

そうだ、G君が自習していたんだと思いだし
「帰るよ」と声をかけたら
小部屋の中でガサガサがたんと
急いで帰り支度をする音がした。

一緒に玄関を出て、エレベーターに乗り
「また来週」と手を振って
家路についたG君の背中を見たら
決して大柄ではない彼の肩に
ずっしりと荷物を詰め込んだリュックのベルトが食い込んでいた。

予備校の教科書、参考書
ここで使う教科書、単語、熟語集。

物質的だけではない
彼が背負っているものの重さを思って
見送りながらこみあげるものがあった。

でも、その重さは明日への翼だと思おうね。
私のこのつらさも、明日への力につなげるから。

メソメソしている暇はない。
センター試験まであと3か月。

生徒が一歩前に進むのなら
私は二歩前に進まなければ!




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