以前は、教室まで歩いて20分のところに住んでいたが
去年の夏に引っ越して以来
三路線を乗り継いで片道1時間以上もかかるようになった。
移動時間を有効利用するため、常に読む本を持ち歩く。
ちょこちょこ乗り換えがあって集中できないので
原書や難しい本は無理だが、軽い読み物にはもってこいの時間。


今読んでるのはこれ。



警視の覚悟 (講談社文庫)/デボラ・クロンビー
¥1,140
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女性作家の本が好きだ。
探偵ものでも、単なる謎解きに終わらず
登場人物の心のひだや周りとの関係まで
丁寧に描いてくれるから。
この警視シリーズも、参りました!という謎解きのほかに
主人公のキンケイド警視とジェマ警部補の恋愛話が
他の次元で詳しく描かれていて
働く女の子育て、結婚に対する期待と失望
心に傷を持った者同士の再出発などなど
本当に盛りだくさんに楽しませてくれる。




軽いお楽しみの本とは言っても
常に英米文学の翻訳本を読んでいるのは
やはり職業柄だろうか。
ミステリーやロマンスなどの娯楽本を読んでいるだけで
日本とは根底から違う文化、考え方、価値観が見え隠れするから。

英語を日本語に訳しても
訳した日本語の意味がわからないという生徒が多い。
特に外国語学部の入試問題では
小説の一部を切り取ったものが出たりするので
情景が頭に浮かばないと、問題を解くのにも支障がある。
なので、外国語学部が第一志望の生徒さんには
普段から本を読むなら英米系を読めと、強く薦めている。


本当は心の底から楽しむべき読書だけれど
「受験に役立つから読め」と言わなければならないのが
本を愛する人間としては、ちょっとつらいしょぼん

本は心の栄養です。