陳腐な言い訳が嫌いだ。


正当な理由があるのなら、堂々とそれを述べれば良い。

問題は、自分でそうではない事を知っていて

口先だけで、なんとかごまかそうとする場合。


なので、私のクラスでは、原則言い訳禁止だ。

一番許されないのは、宿題をやってこなかった時の

「時間がありませんでした」というヤツ。


古くからいる生徒は決してこの言葉を使わない。

私が、どれほど激変するか知っているから。


でもたまに、新しく入ってきた生徒は簡単にこの言葉を口にする。


「時間が無かったのでできませんでした」


その瞬間、私は大魔神と化す。


「あなたは家計を担って生活費のために働いているのか」

「あなたは病気の家族を自宅介護しているのか」

「あなたは他の人々のために、寝食を忘れて尽くしているのか」

「時間が無いからと、赤ちゃんにミルクを与えない母親がいるのか」

「新聞配達の人が、時間が無いからと何件も家を飛ばしたらどうなる」

云々云々云々・・・。



人は誰しも多くの役割を抱え、それを果たしている。

昼間は会社員でも夜になれば父であり母である人たちは

仕事や家事をこなしながら、自らの楽しみの時間を作り出さねばならない。

地域の一員となって自治会や管理組合に協力し

ローンを抱えながら、子供の教育費をひねり出す。

そうやって人生は続いていく。


一つの事が忙しいからほかの事ができない。

それでは生きていけないのだよ。

時間とお金は決して余らないものなのだ。


陳腐な言い訳はするなと言ったら


「完璧に宿題をやったのに、出てくる寸前

母にノートを食べられました」

と、のたまった生徒がいる。



合格これは合格。

英語を習得するより、こういう機転の方が

もしかしたら、役立つかもしれない。