午後、仕事に向かう夫を送り出した。


私の夫は、自衛官や警察官の皆さんほどではないけれど

間接的に、とても間接的に、風が吹けば桶屋が儲かる程度に

被災地の皆様のお役に立つ仕事に従事している。

今日行ったら、自宅に戻って来られるのはいつになるかわからない

そんな状況で見送った。


「何が起きても、家族と家財は私が守ります。

あなたは仕事に専念してください」


そう言った私に、夫は少し驚いて


「大きな地震がまた来たら、窓を開けて脱出経路を確保しろ」


それだけ言い残して、職場に向かった。

戦国時代の武士の妻の気持ちが、ちょっとだけわかった。


それでも、夫の職場は安全なので

直接被災地に向かう家族を見送る人々の不安の

足元にも及ばないだろう。


自分にできる事をしようと思う。

救援の、後方支援の、そのまた後方支援でも

心をこめて、一生懸命支えよう。



計画停電に備えて、冷蔵庫の冷却を維持するために

ペットボトルごと凍らせた簡単な保冷剤を作るために

空ペットボトルに水を入れながら


この水を被災地に届けてあげたい!


と、強く願う。