系列の大学に内部進学が決まったK君とE君が退会の挨拶に来た。


英語講師と言うよりも、猛獣使いに近い私の仕事。

この二人は近年稀に見る、本当の意味での猛獣達だったなあ・・・。



今年の春に、試合で靱帯裂傷、複雑骨折と言う大怪我をし

救急車で運ばれた病院にそのまま入院していたK君の元に

苦手な分詞構文を教えに行った時は

まさに「鳩が豆鉄砲食らう」そのままの顔していたよね。

どれだけ入院生活が続くかもわからず

選手として復帰できるかどうかも確かではなく

何より身体も心もボロボロの状態の時に勉強しろと言われて

君は私を鬼と呼んだ。


別に君に、ここぞばかりに、勉強させたかったわけじゃない。

ドラマに出て来る熱血教師の真似をしたかったわけでもない。

でも、自分を憐れんで泣くだけの毎日を過ごすには

君はあまりにも若くて可能性があり過ぎる。

そして、何か得るものがあれば、貴重な選手生活を無駄にしただけの1ヶ月ではなく

意味のある1ヶ月になると信じたから。


合格が決まった時、君は言ったね。

「部活から引き離されて、勉強に没頭したあの入院生活が無かったら

最後の試合には勝てたかも知れないけど、そのほかには何も残らなかったと思う。

自分にとっては必要な一ヶ月だった」


君に出会えて、私は幸せでした。


K君、E君、一足先に合格おめでとう合格