国立高等技術学校、フイエ校に来ています。
州レベル技術学校はルワンダにいくつかありますが、その中でも急速に大きくなっているのがこの南部州にあるフイエ校で、私たちの労働集約型未舗装道路整備コースのカウンターパートです。
将来的にルワンダに鉄道を敷きたい政府の要望に応えて鉄道維持管理コースを設置するプランがあったり、ルワンダ発の飛行機整備コースも計画しているそうです。
昨年、ルワンダ職業訓練事務局の専門家を迎えて怒涛の3日間でカリキュラムのドラフトを作成したわけですが、カリキュラムだけでは教えることができません。今年は、指導教材や生徒用の教材を作成しています。
これがなかなか大変な作業で、夜遅くまでみんなで作業しています(ドアの向こうは真っ暗!)。
普段、農村の皆さんに道直し訓練をしていますが、その時に大活躍するのが写真です。写真をたくさん見せて、説明すると理解してもらいやすいのです。そして実際にやってみて、やってみることができたらそれが「理解」とします(簡単な筆記試験もしていますが)。
ところが!高等技術学校では、国の、教育機関試験/認定事務局に承認された職業訓練コース修了試験を行う必要もあり、「写真を見てわかった」「やってみてわかった」とは環境が違います。
指導教材は、施工の順を追って、細かくスッテプに分けて説明、更に説明の一語一句「言葉の定義」から見直していきます。その作業の膨大なこと!「今年中に終わるのかしら??」と心配になるほどです(笑)。
そんなわけで、今年もたくさんの方々のご協力を頂きながら、COREルワンダの活動が始まりました。
今年の6月には高等技術学校フイエ校の労働集約型未舗装道路整備コースの1期生に土のう工法の実習があります。今回はCOREのエンジニアがゲスト講師として参加します。今年、来年とかけて、高等技術学校の先生たちがCOREエンジニア無しでこのモジュールを指導していけるように一緒に頑張っていきたいと思います。
道直し訓練のシリーズも現在は訓練箇所の選定と郡政府との打ち合わせを行っていて、なかなか忙しいスタートを切りました。
COREルワンダの強みは家族のようなチームワークです。スタッフのみんなが合同で「職員旅行積み立て」を始めてしまうような職場です。今年も、みんなで楽しく、頑張っていこうと思います。「楽しい」はその周りにも伝播しますから!
日本でご支援頂いている皆様、いつもありがとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
被害者側家族も加害者側家族(ルワンダ虐殺の)もみんな一緒に道を作って、成果を祝う、この経験が世界の紛争地の未来に役立ちますように。悪者を作って責める世界からみんな一緒に一歩踏み出せますように。私たちもそんな気持ちで、活動しています。