当社製品をご愛用いただいているお客様から、RSタイプダイヤモンドビット
の使用方法についてご意見をいただきましたので、ご紹介いたします
ご使用いただいた規格は66REX-RSです
~・~・~・~・~お客様の声~・~・~・~・~
RSビットの中に使用方法の参考資料が入ってたので、自分なりに捕捉さ
せて頂きます。
① 水量
最大で3~5ℓ、最低0.5~1㍑とありますが、
自分は5~10ℓの範囲で送水します。
掘進速度にも影響するのですが、少量すぎると極端に掘進速度が落ちます。
ビットの形状上、コアに直接掘削水が当たらないので、これ位送水しても
問題ないです。 後、少量すぎるとビット、外管に負担が掛り消耗が早く
なります。
RSで掘り始めた頃はコアの流失が心配で、極端に送水を抑えてたのですが
前記のように、デメリットが多いので送水量はある程度多い方がいいと思
います。
② 循環水
清水とありますが、
基本的には泥水(ポリマ-)主体です。
地層により濃度を変えますが、粘性が多い地層、漏水・透水が少ない地層
では清水を使用します。
③ 泥水
ここは特にありませんが、
土砂、砂礫等は非常に濃い泥水(ポリマ-)を送水します。
④ 掘進速度
緩やかとありますが、
特に緩やかにする必要はないと思います。礫層などではコア詰まりを心配
しますが時には勢いも必要です(笑)。あまり遅すぎるのもコア詰まりの
原因になります。
⑤ 回転
この項目には給圧も書いた方がいいかもしれません。
低回転ほど良いとありますが、
自分はほぼ高回転低トルクです。掘り始め(リ-マ-まで)は低~中回転
です。
特に礫層などでは、低回転にすると、礫間のマトリックス部を流失しやす
く、礫が動いてコア詰まりの原因になります。
如何に礫を速く切り、マトリックスに掘削水が浸透しないかがポイントだ
と思います。
給圧に関しても、あまり圧力を掛けない人が多いのですが、ノ-マルイン
プリと同圧程度を掛けます。
掘り始めはあまり圧を掛けずコアリフタ-付近までは慎重に掘ります。
後はイケイケで掘ります。
⑥ ポンプ圧
圧力計はかなり重要です。
ポンプの流量は重要だと思いますが、
圧力を調整して掘るのは地層変化や漏水、湧水など、地層の情報源になる
ので、定圧はお勧めできません。
自分は0.5~7.0kgfの範囲でも問題なく掘進出来ています。
なぜ水圧が上がるのか、下がるのか、これはオペレ-タ-にとって非常に
重要な地層情報です。
以上
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E様 いつも貴重なご意見をありがとうございます。
良いコアを採るために日々切磋琢磨されているご様子が目に浮かびます
次回のご報告を楽しみにいたしております。