こんにちは。

先日私は大学病院の診断の結果、BHD症候群である可能性が高いと診断を受けました。

今後遺伝子検査を受けて診断結果を確定させる予定です。


いずれにせよ、肺内部には嚢胞が多く存在している事は明白であり、今後も気胸を発症する可能性が高そうです。


肺に嚢胞があることを知らなければ、

なんとも無いのですが、

嚢胞があることを知りながら日々生活するのは、

割とストレスだなと感じております。


私が BHDに行き着いたのは、

今年の7月に気胸を発症したことが発端でした。

私は海外営業をする会社員です。

発症した時は、中国におりました。



出張中、湖南省の長沙というところのホテルでダンベルトレーニングをしていると、背中に激痛が走りました。


背中の筋を違えたのかな。筋を違えた割には猛烈に痛いし、呼吸がしつらい。そんな感覚でした。


歩くだけでなぜか息が切れる。そして背中の左上あたりが猛烈に痛い。


過去に小児喘息を持っていたことから、

この生き苦しさは喘息かと思いました。


現地の仲間に気管支拡張剤を購入してもらい、

吸引しても生き苦しさは改善されず、

どうしたものかと不安になりました。


とはいえ、

出張中なので、顧客との会食や顧客訪問をこなしました。



帰国の2日前に発症し、

生き苦しさの正体がわからないまま、

湖南省から上海まで新幹線、

上海から成田まで飛行機で帰国しました。


機内でも苦しかったはずなのですが、

疲れていたためか爆睡しており、

無事に日本に帰国。


私は、

バイクが好きなので、

成田から自分の住む調布というところまで、

高速を飛ばして帰宅しました。


帰宅してからも生き苦しさに変化がないので、

翌日は街の呼吸器内科に受診してみようと思いました。


翌日、

一駅先の呼吸器内科の予約が取れたので、

自転車に乗って、病院まで行こうとしましたが、

途中の日ごろであれば、大したことの2%くらいの傾斜の30メートルくらいの坂道で、

ゼーゼーはぁーはぁ、運動強度90くらいの強度を感じました。


これは、

やばいなと。

自分は仮病ではなく、本当に苦しいんだなと確信し、

最寄駅に自転車を駐輪し、

電車隣駅まで行き、町医者に掛かりました。


呼吸器内科に入ると、

マスクの着用をするように受付の方に言われました。


苦しいんだけども。

コロナも流行っているというし、

さまざまな人がこの室内にいるから仕方ないか。。と受付の方から渡されたマスクを着用しました。

これは中々苦しい。

座っているだけで、

運動強度70%くらいの感じです。


待つこと15分、

レントゲンを取ることとなり、

早速受診。


胸部のレントゲンでは、

薄らと白みがかっているのが肺とのことで、

私のレントゲンでは、左肺部分が完全にクリアで透き通っている状態となっておりました。


医師が言うには、

これは肺に穴が空き完全に肺が萎んでいる状態とのこと。

片方の肺が機能していないため、

息苦しくなるんですとのことでした。

肺は酸素を取り入れる臓器なので、

私の場合は、簡単にいえば、半分の酸素量で過ごしていたことになります。


また、肺に穴が空き、

胸腔に空気が漏れることにより、

心臓を圧迫することも生き苦しさの原因とのこと。


肺に穴が空き空気が漏れることを気胸というようです。


医師いわく、

あなたは重度の肺気胸なので、

緊急で入院する必要があります。

とのことでした。

直ぐに紹介状を書くので、

指定の病院にタクシーで向かって下さいとのことでした。


診察室をでるときに、

マスクとっても良いですかと聞くと、

良いですよ。とのこと。

そりゃそうだよね。と自分で妙に納得しつつ、

受付で次の病院へのかかり方の説明を受け、

駅に向かいました。


緊急入院、

自分ごとじゃないような錯覚に囚われながら、

なんだか気分が高揚しつつ、

どうなってしまうのかなと思いつつ、

ロータリーのタクシー乗り場へ。


今年の夏は暑かったので、

駅のロータリーには、高齢の方や赤ちゃんを抱えた家族連れの方、少し並んでいると、私の後ろには高齢の方が。。

気胸とはいえ、外見状は、普通なので、なんだか、その高齢の方に順番を譲るべきか逡巡し始め、

どうせ混んでいるし、気を使うのはいやなので、

電車に乗り隣駅からタクシーに乗ることをなんとなく決意。


隣駅に着きタクシー乗り場へ。

待てどくらせどタクシーが来ず。

結局30分くらい待ったのちに、タクシーにのり、

紹介された大学病院に。


大学病院の受付に渡せばわかると言われていた、

書類を渡し、ソファーで待っていると、問診票を記入するように依頼され、前の病院で記入した内容を再度記入。

このデジタル時代に、何度も書かせるなよと心の中で毒付きながら記入。そもそも紹介状をみてくれよと苛立ちながら待つこと15分くらい。


車椅子の看護師さんが現れ、

処置室に急いで運ばれる。


どうも病院間の連携がうまくいっていなかったらしい。


なんだかなーと思いつつも、

簡易ベットに寝かされ、酸素量や心電図、採血などをされる。


しかし、採血中に問題発生。

どんどん気持ち悪くなり、意識が朦朧としていく。直感的に死ぬかもしれないな。うん。このままいくと死ぬなこれと思い。

看護師に伝えたところ、

4人から5人くらいの看護師があれやこれやとバタバタ処置をし、意識がクリアに。

あー死ぬかと思った。

となったところで、

患者さんはどんな経緯で気胸を発症したんですかー?的なチャットが始まり、

中国ですよーと答えると。


処置室がざわざわ。ざわざわ。

すぐに担当医が現れた。


どうやら海外渡航者は隔離対象となるとのこと。


いやいやそもそも、

問診票にちゃんと記入しているんだから今さら、

ざわざわされても。


その時点で隔離対象となった為、

急遽医務室の隣のエアコンの無い部屋に隔離された。暑い。


看護師の方々も暑そうで同情すべきだったが、

そんな余裕もなく多少イライラしながら、

なるようにしかならないと諦めながら、

時が来るのをまった。

つづく。