タイトルはWikipediaからの引用。
概要の欄に
「純粋な睡眠薬の中では最も強い。」
と書かれている。

僕は基本的にWikipediaは鵜呑みにしないようにしている。
だから「最も強い」とわざわざ強調体で書かれても、
「バルビツール系とか、ベゲダミンはどうなのよ」
なんて思ったりもしていたわけだが、現時点でバルビツール系はほとんど処方されないし、ベゲダミンは「純粋な睡眠薬」とは言えないから、まああながち間違ってはいないと思う。

しかし「最も」かどうかは個人差や疾患にもよるだろうから、これは不適切だと思う。
これは今後の編集に期待したい。

で、「強い」の部分はどうかと言えば、これは多分これでいいと思う。
何せアメリカじゃ麻薬扱いだし。
(持ち込むと逮捕。「知らなかった」では済まないらしい)
もちろんこれも個人差によって、もはやラムネに等しいという人もいるかもしれないけど、僕自身は十分に強いと感じている。

なぜ急にこんなことを書いたかというと、先週末に断薬チャレンジをしたから。

ロヒプノールは僕の服用中の薬の中ではかなり古参になる。
(一番古いのはマイスリー、次がデパス。ロヒプノールは3番目)
つまり、病状がかなり悪い時から飲んでいたので、正直なところロヒプノールの効果がよく分からなかった。
いや、効いている実感はあった。
早朝覚醒が格段に減ったし、睡眠の質も向上した。
しかし、麻薬並みの強力さは感じていなかった。

そんな中、断薬にチャレンジしてみたわけだが、初日は成功、2日目は早朝覚醒、で、大事を取って日曜日の夜(つまり仕事の前日)は服用を再開したのだが、この再開時に、ロヒプノールの強力さを思い知った。

まず入眠。
マイスリーも入っているので断薬しても特に問題は無かったのだが、再開時に入眠のレベルがまるで違うことに気がついた。
マイスリーだけの場合だと、ものすごく自然に寝付いていた。
しかし、ロヒプノールが入るとまるで失神したかのようにぶっつり記憶が途切れる。
実は断薬するまで、入眠とはこんなものだと思い込んでいた。
これは完全な勘違いで、変なかたちで薬に慣れてしまっていたんだと思う。
過去を振り返ってみれば携帯でネットをしていた痕跡が翌朝残っていたり、電気スタンドがつけっぱなしだったり(大抵あとから寝る嫁は消してくれない・・・)、寝ながら読んでいた本がどこまで読んでいたか分からなくなっていたり。
つまり一定の健忘も引き起こしていたんじゃないかと思う。
これは確か犯罪に悪用されたらたまったもんじゃないなと思う。

次に中途覚醒。
これは幸いなことに僕には発現していないのでよく解らない。

で、ロヒプノールの第一眼目である早朝覚醒。
これはどうなのか・・・僕にはちょっと微妙。
目が覚めるときは覚めてしまう。
かと言って完全にバッチリ目覚めるかと言えば、そうでもなく、ぼんやりしている。
布団から上半身だけ起こして2時間経過・・・なんてこともある。
こんなときは一旦起きてしまって、トイレに行くなり牛乳を飲むなり、何かしらのアクションを起こしてから、デパスを投下したりすると案外すんなり再入眠できるのだが、何せリフレックスも入っているので、その行動さえままならないこともあり、こういうときはどっちつかずで無駄に焦りだけが増大し、非常につらい状態となってしまう。
しかしながら断薬2日目の早朝覚醒時は、バッチリ目覚めてしまったので、やはりロヒプノールの影響は大きいのだと思う。

総合して、僕にとっては入眠に異常なほど効いていて、「強い」と言える。
しかし、臨床上謳われている半減期7時間よりは短く感じられる。
となればやはりいきなり断薬するよりは、何かしらの緩衝材が必要なのかなぁと思ったり。
それが果たして主治医の言うデジレルで正しいかどうかは解らないが。(デジレルの半減期も7~8時間)