以前にNHKスペシャルで放送された
『うつ病治療 常識が変わる』
が、宝島社から書籍化された。
この書籍は、時間の都合上テレビでは放送出来なかった情報を補完している点で優れているが、もうひとつ、テレビでは「SSRI危険」「薬は飲まないほうがいい」といった内容に偏っていたため、その修正がなされている点で、僕的には好印象だった。(ただし不満点もある)
というか、との本読めばテレビイラネ、という感じもしたが。
とかいいつつまだ半分しか読んでないんだけど。
それよりも、僕はテレビを見た時点で、一つ是非詳細を知りたい部分があった。
それは、とある女性患者さんが、5軒の精神科を受診した結果、処方薬がバラバラだったというシーンだ。
(この女性患者さんは精神科は初診であり、うつ状態はあるものの不眠・食欲不振はまだ出ておらず、症状的には軽いと言えた)
バラバラなのは分かったが、テレビではいかにバラバラなのかを紹介しておらず、こちらとしては全然消化不良で、コレじゃまるで精神科は全部ヤブじゃん、みたいな印象を持たされた。
書籍にはそれが書かれていた。
その部分を抜粋。
(A)パキシル・リスミー
(B)リボトリール
(C)バレリン(デパケンR)
(D)マプロミール(ルジオミール)・チスボン(ベンザリン)・ユーパン(ワイパックス)・ジアゼパム(セルシン)・コントール
(E)ジプレキサ・テグレトール
処方量が書かれておらず、その点が不満だが、確かになるほど、これは酷いという感じ。
ただし、僕個人としては、A~Cは問題ないと思う。(量にもよるが)
すごいのはDとE。
Dはルジオミールはまあいいとして、なぜベンゾジアゼピンが4種類もあるのでしょう。
(書籍は抗不安薬が3種類、と書いていたが)
Eに至ってはもう問題外。ノーコメント。
A~Cが問題ないと思うのは、処方が「様子見」に見えるから。
処方内容だけで見ると、
(A)うつ病
(B)てんかん
(C)躁うつ病
ということになるが、kyupin先生も度々書かれている通り、精神科は結局のところ対処療法であり、診断名はそれほど重要ではないからだ。
テレビはもちろん、書籍でもこの点は説明されておらず、残念。
問題なのは診断名でも処方がバラバラなことでもなく、精神科医の治療に対する姿勢なのではないかと思う。
(まあこの点は書籍でも別の部分で指摘していたが)
ここまで書いてきて、
「だからなんだ」
というまとまりの無い内容になってしまったが、まあこの本は買って損はないと思う。
テレビを見た人は、情報補完の為にも特にお勧めです。
- NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる/NHK取材班
- ¥1,200
- Amazon.co.jp
※10/4の夜に携帯から誤字を修正しようとしたら、データが壊れて一晩そのままになってましたorz