今日突然、常務に応接室に呼び出された。

なんだかすごく嫌な予感。


こういうときは大抵異動を申し渡されるのがお決まりなのだ。


案の定、そうだった。


異動先は、今の企画職ではなく、どちらかと言えば営業的なセクションである。


もし今、僕が元気だったら即引き受けていたと思う。

なんだかんだ言って、やはりお客様との接点がある部署のほうが楽しい。


でも僕はうつ病である。

回復期とはいえ、まだまだ予断を許さない。(いや、むしろ回復期だからこそ)


常務もそのことに関しては解っているので、この異動に関しては僕の一存で決めていいということだった。

僕は即答できなかった。

なんだか複雑な思いがいろいろと交差して、その場で断れなかったのだ。

「異動を断れば今後の出世に影響が・・・いや出世なんて」

「今の部署では、僕は必要とされていないのだろうか」

「ていうか、CADスクール今月で修了なんだけど」


悩むこと数十秒。

「ちょっと考えさせてください。家族や主治医とも相談してみます。」


僕はそう言って、返事を先延ばしにした。


帰宅して、嫁とも相談したが、やはりやめたほうがいいと言われた。

明後日、主治医にも相談してみるつもりだが、ここでなんと言われようとも、多分僕は異動を断ると思う。


労働環境を一変させることは、とてもリスキーだと思う。

断ること=会社に甘えている、ということは重々承知している。

だけど、

だけど、、、

もうすこし、今のままの平穏な環境にいさせて欲しい。

せめて、減薬が始まるまでは。