僕が大学生の頃の話。
当時、バイト仲間が集まって、よく麻雀をやっていたのだが、ある日、お店の常連さんと卓を囲むことになった。
その常連さんは、来店時間が僕の勤務時間と微妙にずれていたので、その素性をあまりよく知らなかった。
他のバイト仲間は彼とは懇意にしていたようだったが・・・。
知っていることといえば、やけに体格がいいことと、セルシオを乗り回していたことくらい。
まあ、羽振りのいい、ちょっとやんちゃな(悪い意味で)お兄さんだろう。
僕はそう思って、麻雀は普通に打った。
この手の人との付き合いは、実は僕は相当慣れているというか、地域の不良のボスクラスの人たちと何故かすごく仲が良かったので、あまり恐怖心とか、そういうのは無かった。
ちなみに、以前にも書いたが、僕は麻雀が強い。(自画自賛)
普通に打てば、まあ普通に勝てる。
その夜、僕はいつも通り、圧勝だった。
翌日、バイトに行くと、後輩から昨夜の結果を聞かれたので
「僕の一人勝ちだよ」
と軽く言ったら、その後輩が顔を真っ青にして
「よくそんなこと出来ましたね・・・(((( ;°Д°))))」
と言うのである。
なんだか嫌な予感がして、後輩に色々聞いてみたところ、その人は、なんと本物の極道なんだとか。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
それ、先に言ってよ・・・。
羽振りのいいやんちゃなお兄さんと、本物の極道では、恐ろしさの度合いが桁違いなのだ。
このままでは自分の身が危ない。
数日後、またもそのお方から麻雀のお誘いがあったのだが、僕は当然圧敗した。
わざと接待麻雀にしたというのもあるが、それ以上に、恐怖心が僕の麻雀を狂わせていた思う。
その後、そのお方は僕を麻雀に誘うことも無くなったが、お店での態度は、まあ普通だったので、僕はホッとした。
以降、僕は知らない人とは麻雀を打たないことにした。
娯楽で体を張るのは、阿佐田哲也の世界だけで充分だ。