僕みたいな、身体症状が前景に出ているうつ病のことを「仮面うつ病」と呼ぶことがある。


しかし、どうもこの言葉は嫌いである

なんか「仮病」「詐病」のような感じがするし。


「仮面うつ病」の意味することは、

うつ病を、身体症状が仮面のように覆いかぶせてしまっている状態で、精神症状は出てこない

ということらしいが、なんとなくピンとこない。


そもそも、精神症状は、出てこないのではなく、身体症状が重すぎて、患者も医師も気がつかないだけで、実際にはある程度のサインは出ていると思う。


この病名を考えた人は、相当センスがない。


身体症状がどんなものか、もうちょっと考えて欲しい。


「全身倦怠感」や「慢性疲労」とだけ書くと、なんだか大したことがなさそうに思えるが、その重さと言ったら想像を絶するようなものなのだ。

よく言われている「熱の出ないインフルエンザ」そのものである。

そこへうつ状態が重なるのだ。


最近は「身体表現性障害」や「累積疲労」などという新しい言葉も提案されつつあるが、僕としてはもうちょっと世間に分かりやすい言葉が無いものかと思う。



あと、付け加えておくが、「仮面うつ病」とほぼ同義語として扱われている「軽症うつ症」もかなり問題があると思う。

身体症状は、うつが軽い人に出るわけではないし、例え軽くても、それは他人からは想像も付かないほどの苦痛なのだから。