書店なんかに並んでいるうつ病関連の書籍は、どうも内容が感心できない。


以前も書いたとおり、大したことが書いてないからであるが、その他にも理由はある。


特に感心できないのは、「うつ病は必ず治る」ということをものすごく強調している点だ。

この意見について「え?」と思う人もいるかもしれない。

確かに間違ってはいない。

というか、そうでなければ救いが無さ過ぎる。


だがしかし。

遷延化している人、再発を繰り返している人が多いのも事実だ。

神クラスの名医に当たれば、そんな人も寛解が見込めるが、残念ながら、日本の精神科医にはレベルの低い人も少なからずいる。

リタリン問題を引き起こすような医者だっている。

そんな環境であるにも関わらず、書籍の大半は、医師の診療を受け、きちっと服薬すれば治ると言い切っている。


しかも

「大半の人は3ヶ月程度で軽快します」

「1年程度で完治します」

なんて書いてある。


実際にうつ病になっている人たちにとっては

「必ず治る」

というキーワードは必要不可欠だ。

そうでなければみんな自殺してしまう。


でも、このキーワードは、もうちょっと慎重に扱って欲しいのだ。

なぜなら、うつ病ではない人が、うつ病をナメるからである。

大体にして、僕ら夫婦が、うつ病になりたての頃はナメていた。

書籍を鵜呑みにして、

「クリニックに通い始めたからもう大丈夫」

という感じになっていた。

実際どうだったかは、今まで書いてきたとおりだ。

こんなに元気そうにブログを書いてはいるが、実際には1年間ゾロフトをMAX飲んでようやく脳のバランスが取れている状態なのだ。


うつ病は脳の疾患であり、原因はまだ特定されていない。

抗うつ剤が第一選択薬で効く可能性は70%程度だ。

決して「心の風邪」なんかではない。


「必ず治る」というキーワードは必要ではあるが、それにはいい医者にめぐり合うこと、充分な薬物治療を行うこと、そして、決して焦らずに気長に気長に休養をとることが必要であることを、マスコミ各社には是非ともご理解いただきたい。