今日、久々に外勤をした。

そろそろcorenoにも外の空気を吸わせてやったほうがいいという、取締役と課長の配慮だった。


行き先は、うつになる前、まだ営業職だったころに、僕が一番懇意にしていたお客様のところ。

このお客様は、僕のことをすごくすごくひいきにしてくれて、僕がうつだと知ったときにはとても心配して、お見舞いにもいこうとしていた程だったらしい。


「復帰したら是非遊びに来て欲しい」

そう言われていた。


僕は復職して、すぐに行こうとしたのだが、取締役が許さなかった。

たぶん、取締役から見て、復職直後の僕はまだまだ不安定で、外勤は危険だと判断したんだと思う。


それが突然、昨日になって、「行ってみようか」という話になった。

「そろそろ外の空気を吸いに行こう」と。

取締役も一緒に行くことになった。

やはり一人で外へ放り出すのはまだ危険だと思っていたのかもしれない。


実に、半年振りの外勤だった。

前回、そのお客様のところに行ったときは、うつがピークで、でも無理をしていて、ほぼ廃人状態だったけれど、なんとか悟られまいと、必死に笑顔で頑張った。

でも今日は、そんな頑張りは必要なかった。


むしろ、半年振りの外勤が嬉しくて、自然と笑顔になっていた気がする。


自腹で手土産の菓子折りを買い(普通は経費で落とすが、今日は思うところがあって自分で買った)、取締役と2人で電車に乗り、お客様のところへ行った。


お客様のところには、5人ほど事務員がいるのだが、みんな僕のことを笑顔で迎えてくれた。

「復帰できてよかったですね」

「心配してたんですよ~」


なんか盛り上がって、1時間ほど話し込んだ。

僕が担当していた頃のビックプロジェクトのこと、今の担当も頑張っているということ、最近の業界のこと、もちろんうつのことも。


1時間、みんなずーっと笑顔だった。

僕は笑顔でひたすら、

「ご心配おかけして申し訳ございません」

「おかげさまで何とか復帰にこぎつけました」

と、言っていた。


そして笑顔でその場を後にした。


帰り道、取締役が、

「ありがたいと思わなくちゃ」

と言った。

全くその通りだった。


さすがに夜にすこし疲れが出たけど、今日はとてもいい1日だった。


ただの業者でしかない僕に対して、こんなに心配してくれて、笑顔で迎えてくれる人たちがいること。

そして、そういう機会をセッティングしてくれる上司がいること。

僕は、たくさんの感謝をしなくちゃいけない。


少なくとも、うつに惑わされて自ら命を絶つなんて事は、絶対にしてはならないことだ。


僕は、喜びを噛みしめつつ、つくづくそう思った。