アモキサン











昨日予告していた通り、アモキサンについて。


アモキサンは三環系という種類の抗うつ剤で、抗うつ剤の中ではまあ新しくも古くもない。

三環系の中では比較的副作用が少ないと言われており、その割りに即効性があり、効き目も強いので、うつ病患者に対して一番最初に投与されることも少なくない。

SSRIが登場するまでは、多分一番流通していたんじゃないだろうか。

そのくらい抗うつ剤としてはオーソドックスなのだ。


で、僕も去年の12月に初めて心療内科を訪れたとき、コレを処方された。

そのときは

「気分を持ち上げる薬です」

「口が渇くことがあるのでそのときはうがいしてください」

「便秘の副作用があるのですが・・・ああ、あなたは下痢気味ですか。ではちょうど良くなるでしょう」

という説明を受けた。

3番目の説明は、今考えるとやや微妙だが、初診ではまあこんなもんだろう。


最初は25mgからスタートした。

で、正月が開けた頃、まだ悲壮感たっぷりだったのでさらに25mg追加され、合計50mgになった。

ここまではまあ、いいんだけど・・・。


次からよく分からなくなってきた。

1月下旬、まだ時々落ち込むと話したところ、

「そんな日は頓服でもう1錠追加してください」

といわれ、75mg処方された。

そのときは薬に関しての知識もさほどなかったので納得したが、いま考えると理解できない。

頓服で量を上乗せしても、その分の効果が翌日に出るわきゃない。

あるいは、プラセボを狙ったのかもしれないが・・・。

結局、頓服で25mgを追加した日は3日くらいしかなかったので、今でも大量にアモキサンが残っている。


2月になって、不眠が出始め、微熱と倦怠感が10日間続いたことがあった。

最初は風邪かと思い、近所の内科で葛根湯を処方してもらったけど、全然よくならなかったので、総合病院で血液検査をした。

結果は異常なし。

それで、今度は心療内科に電話して、薬の副作用ではないかと聞いてみた。

3時間待たされた挙句、帰ってきた返事は

「薬の副作用ではありえない」

「なぜなら今まで副作用が出ていなかったからだ」

というものだった。


じゃあこの微熱と倦怠感はなんなんだー、と思っていたが、やがて微熱は下がり、倦怠感だけだらだら続いていたので、やっぱり風邪だったのかなー、と思い直していた。


ところがいつまでたっても倦怠感は解消しない。

それどころか脈が1分間で130回を超えている。

血の巡りが良すぎて頭がしびれて顔が熱い。

不眠もどんどん酷くなる。


再度近所の内科に行ったが、あまり相手にされず、ドクターショッピングとは分かりつつも、会社の近所の内科にもいってみたが、出てきた答えは

「自律神経失調症的なもの」

だった。


改めて心療内科に相談すると、先日書いたが寝る前にレキソタン2mgを処方されただけだった。

抗うつ剤は相変わらずアモキサン50mgのまま。


そんなことを繰り返しつつ、4月まではなんとか会社にも行っていたのだが、ゴールデンウィークに入ったとたん、緊張の糸が切れたのだろうか、どっと症状が悪化した。

レキソタンごときでは一睡もできず、脈はずっと130。

倦怠感と頭のしびれも相変わらず。


なので、ゴールデンウィークがあけて早々、心療内科に駆け込んだのだが相変わらずアモキサンの副作用は否定。

じゃあこの頻脈はなんですかと尋ねたところ、

「心に緊張があるからです。緊張がなくなれば脈は戻ります。」

とのことだった。

緊張だけで脈が130まで行くものか?


さすがに疑問に思った僕は、ネットでいろいろ調べてみると頻脈や不眠は、アモキサンの副作用としてはさほど珍しくないものだということが分かった。

さすがにこのままこの心療内科で治療を続けても良くならないと思った僕は、現在通っている会社の近所の心療内科に転院した。


案の定、僕の不定愁訴はアモキサンの副作用だと言われた。

そこで、アモキサンを減らしてデプロメールに置き換えていくこととなった。


1週間目、アモキサンが25mgに減ったせいか、頻脈も収まり、体調が良くなった。

僕は長いトンネルからやっと抜け出したような気がして嬉しくて仕方なかった。

で、2週間目にアモキサンをゼロにしてデプロメールを50mgにした。


でも実は、本当の地獄はここからだった。


アモキサンの離脱症状がでたのだ。(あとオマケでデプロメールの副作用の酷い胸焼け)

すさまじい焦燥感と不安感。

朦朧とする意識。

アモキサンを断薬するペースが速すぎたが故のうつの再燃。

最終的には自殺念慮まで出るに至った。


結局、会社を休職し、アモキサンを一旦25mg戻して、ジェイゾロフトをMAX100mg投与して治療することになった。


その後、アモキサンは20gm→10mg→0となり、7月にようやく断薬にこぎつけたのだが、ここまでくるのに本当に苦労した。


今思えば、もっと早くにアモキサンを中止していれば、もっと早くに転院していれば、もっと早くに休職していれば、と、色々と後悔している。


アモキサンは一般的にはやる気の出る良薬であり、大半の人にとってはかなりの効果が期待できるわけだが、僕にとっては、まあこういうわけで非常に嫌な薬となってしまっている。

合わない人には全然合わないのだ。