最近の英語にまつわるニュースには、

衝撃的なタイトルが多くあったりします。

ただ、実際どうなのかなと同時に

感じたりもしています。

去年の話になりますが、

例えば、

「英語力、日本は過去最低の87位」というもの。

 

 

日本人として、英語講師として悲しいなぁ…

と反射的に思ってしまいそうですが、

一体どのような指標で87位なのでしょうか?

ソースのリンクを貼っておきます。

 

 

EF SETという無料の

英語力判定試験の結果に基づき、

113か国中日本は87位ということらしいです。

ちなみにこの試験は

リーディングとリスニングを測るものです。

なお、受験者については以下の記載があります。

「この指数には、受験者数が400人以上の

受験者の都市、地域、国のみのデータが

使用されていますが、受験者数が400人を

はるかに超えている場合がほとんどです。」

となっており、

各国の受験者数やその年齢・男女比などの

構成について、詳細は見つけられませんでした。

 

ということは、測定の範囲はEF SETを

受けた人のリーディング・リスニング力に

限定されることになります。

ライティング・スピーキングは含まれません。

また、EF SETを日本人のどれくらいの

割合の方が受けているかもわかりません。

少なくとも、

英検やTOEIC、TOEFLといった試験よりは、

知名度は劣っているように感じます。

 

私はこの指標を否定するつもりは

全くありませんが、

あらゆる試験がそうであるように

その結果は一面的で、

詳細が明らかにされていないのであれば

分析結果は特に慎重に考慮しなければならない

と思っています。

ニュースは多くの人にみてもらうことで

成り立っていますから、報道側からすれば、

どうしても人目を引きつけたい、

そんなタイトル・内容にしたいという思いは

どこかしらに働くと思います。

そのため、

衝撃的であればあるほど詳細を確認しないと、

大きな思い違いを生む可能性があります。

そしてまた、そういったニュースを

わかりやすく解説する

専門家のコメントが役に立つかもしれません。

専門家でも意見が分かれることはよくあるので、

やはりうのみにはできませんが…キョロキョロ

私もできる限り皆さんのお役にたてるように、

ほそぼそと情報を発信していきたいと思います。

というわけで、

次回このニュースに関して

さらにコメントしていきたいと思います。

(続く)