異国迷路のクロワーゼ(2) 武田日向
ドラゴンエイジ連載中
雑多なオタク漫画が多い(乏してるわけではないです!)エイジの中で一輪咲く上品な
19世紀パリの商店街を題材にしたハートフルストーリー
繊細詳細な背景描写やハートフルストーリーはどこかARIAを想像させる
ポストARIAがあまんちゅ!ではないのならまさにこれ、クロワーゼでしょう
しかし要素だけ取り上げると似ているものの中身や主題は大分違います
例えば
ARIAは身近な小さい所が見つかる大きな感動
天野さんによるヴェネチア文化とSFのリミックス
、永遠に過ごしたい優しい日常、でも変わりゆく日常との葛藤
だと(勝手に)思っていますが、
クロワーゼは下地が19世紀のパリであるためARIAほど世界が優しくありません
シビアな世界観の中で生まれる小さな感動
日本人とフランス人の異文化交流と考え方の交錯
日本から遥々パリにやってきた少女ユネと「奉公先」の若き工芸店店主クロードとの関係
早くに父を亡くし若くに店主なったクロードの焦燥、頑なプライド、大人になれない自分への怒り
そういったクロードの心の障壁を取り除いてくれるのがユネなのです
とってもとっても小さい狭い人間関係と商店街という場所設定
あらゆるスケールと縮尺、絶対値の幅がARIAとは違うのです
それこそガンダムとエヴァぐらい、デスノートとコードギアスぐらい
と熱弁してるわけですが表紙裏のおまけ漫画で作者は、
フリルドレスとアンティークのキモノが書きたいがため、
古いパリとユネの故郷長崎を舞台にしたと言ってます(笑)
維新が化物語上のあとがきで言っている、
「作者の思っていることが作品を通して伝わることは36%、残りの64%は勘違い」
ということ思いだしました(笑)
でも維新は「勘違いこそがいいスパイス」とフォローしてくれます
真意はわかりませんが、僕の受け取りが64%ならちょっと悲しいかも
でも64%でも、例え偽物の考えでも、素晴らしい方向に補正できるならいいんじゃないでしょうか
貝木さんではありませんが
旧劇場版エヴァみたいに作中でスタッフのメッセージがドン!来る方が悲しいです
かの富野大監督はテーマが直ぐさま解るアニメは駄目とおっしゃっており、
そうなら、漫画と言えどまんまと僕を64%の勘違いトラップに嵌まらしたクロワーゼは駄目ではないしょう(笑)
というかアニメや漫画って
意味あるようで意味がない思わせぶりな事ってありますよね
クリエーターの意図が透けて見えないからこそのクリエーターなのでしょうか
初めから狙ってて途中もやっぱり狙ってて最後まで直球な物はあまり面白くないですからね
ストーリー系に限ってのことですが
ちょっと話が逸れました
今巻はユネがパリに来た理由、クロードが店主になった理由
そしてそれらを互いに少しずつ知る事により二人の絆が深まる
小さな小さな少しシビアなハートフルストーリーです
2巻は盛り上がるというか小さな人間関係が、幅は狭いが壮大に濃密に
クロードが熱いです
たどたどしい二人の緩やかな1巻、起伏の多い2巻
ぜひ両方続けて読破をオススメしマス