昨日は上部消化管内科と外科の診察でがん専門病院へ。

 

消化管内科では先日の生検の結果を聞く。既に頭頸科医師から問題が無かったことは聞いているのだが、そこは初めて聞いたようにホッとした感を演じる。

 

内視鏡の画像を見ながら説明を受ける。

ルゴール染色された食道の内視鏡画像は相変わらず汚いが、特に問題は無いという。

気のせいか以前と比べると全体的に茶色が濃くなって来ているような気がする。逆に言うと異形度が減って白っぽい所が減って来たのためなのかも知れない。ひょっとして断酒4年の効果が少しずつ出て来たのかも。

 

下咽頭は染色していないのでキレイである。手術で剥離した部分がやや引き攣れているというが、素人が見ても分からないし、違和感などもないので特に問題は無さそうである。診察後にふと気付いたのだが、内視鏡画像には下咽頭全体がまるで教科書の写真のように写っていた。下咽頭の診察は難いと言うが、患者が鎮静していればじっくりと観察できるものなのか、それとも何かコツが要るのか今度機会があれば聞いてみたいと思う。

 

気になっていたアルゴンプラズマ凝固法(APC)のことを聞いてみる。

先日、女優の秋野暢子さんが食道の下の方に出来た病変を内視鏡的焼灼で取ってもらうとブログに書いていたが、これは想像するに、以前に内視鏡手術(粘膜下層剥離術ESD)を行った食道胃接合部の瘢痕(傷跡)部に新たな病変が見つかったが、癒着していてESDが出来ないためAPCを行うということであろうと解釈した。

 

食道の表在がんに対しては一般的にはESD(やEMR)が行われるが、以前の手術痕や放射線治療痕の所だと粘膜が癒着していて剥がせない場合がある。そのような場合の治療法の一つとして病変をアルゴンプラズマガスで焼灼するAPC療法というものがある。以前に私も放射線治療痕近くの病変をESDを行うつもりで臨むが、もし剥離出来なければ手術途中で術式をAPCに変えると言われて手術したことがある(結果的にはESDが出来た)。

 

実はこのAPC療法、現在は食道がんの治療法としては保険適用外であるため、限定された病院(確か全国で7箇所?)で先進医療として行うしかないようである。このため保険適用とすべく先進医療の臨床試験が行われている最中である(食道表在癌に対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼療法)。

 

私が消化管内科医師に聞いたのはその辺りの背景や状況。上手く進んでも保険収斂にはまだ5年位はかかりそうだというが、今のがん専門病院では先進医療としてAPCが出来るので心配不要とのこと。

 

ちなみにESDやEMRが出来ず、かつAPCも出来ないとなると、一般的には放射線治療か食道亜全摘手術、私のように放射線治療後だと光線力学療法(PDT)か食道亜全摘手術となり、APCに比べると負担が大きな治療となってしまう。

 

 

食道外科の診察は、今回は経過のヒアリングのみ。

私は放射線治療後の救済手術を行うためにがん専門病院に転院したが、結局外科手術は行っていない。それでも食道外科医は私を病院に受け入れた主治医としてCT検査や血液検査を行い、健康状態などのヒアリングを続けて来てくれている。効率を考えると消化管内科医の方に全て任せた方が良さそうに思うが、私としてはいろいろな検査結果や診療過程がダブルチェックされているので安心ではある。

 

 

豊洲大橋の上からレインボーブリッジ方面を望む

 

 

昨日は朝から雲ひとつない青空。湿度も低く気持ちが良い天候だったので、自転車を借りて東京駅まで気ままにサイクリングすることにした。

 

有明、豊洲、晴海などの湾岸エリアは歩道も広く、自転車用の通行帯もあって快適だったが、築地、銀座界隈となるとさすがに人通りや車通りも多く、慣れない小型の自転車ということもあってなんだか疲れた。

 

晴海ふ頭公園のTOKYOモニュメント、一説では1億6千万円とか

 

 

(おまけ)

あまり人が通らない雑木林に咲く絶滅危惧種キンラン(金蘭)。