下咽頭の内視鏡手術(ESD)で切除したのは右梨状陥凹部25x18mmと後壁右側18x15mm位の2箇所。かろうじて繋がってはいない。



手術後直後は傷口部分だけの痛みだったのが、次第に右下咽頭全体が痛くなって来た。常時の痛みは殆ど感じないが、水などをゴクンと飲み込む時にノドに痛みを強く感じる。3年前の放射線性食道炎の時の痛みに近づいて来ているが、まだ涙目になるほどではないので鎮痛剤は使っていない。 


 私は胸部中部食道がんだったので放射線を照射したのは頸部食道までで、食道炎で痛かったのは頸部食道。当時はノドが痛いと言っていたが、正確にはノドの下のクビの所だったようだ。今回は下咽頭なので嚥下時にノドが痛む。頸部の食道炎の時は飲み込んだ後に飲食物が頸部食道を通過する時に痛みを感じた。3年の間にノドとクビの違いが分かる大人(オキナ?)になったものだ。 


 痛みはいづれ消えると思っているので心配していない。気になるのは誤嚥の方。飲食物を飲み込む時に喉頭蓋を持ち上げて喉頭(気管)を塞ごうとするが、今は痛みでそのタイミングが少し遅れるのだろう。飲み物を普通に飲もうとすると誤嚥してむせる。


 ということで今朝は昨夜に続いて誤嚥防止のためのゼリー食。冷奴みたいなのと、フルーツゼリーとムースのようなもので主食は無し。




飲み物に混ぜるトロミ剤が添えられていて自分で調整する。お茶にトロミを付けるのも変な感じだが試してみる。なるほどトロミが付くとゆっくりノドを通過するので誤嚥し難い。



時間が経つと痛みは消えると思うが、その後は傷口が引き攣れ(術後瘢痕)となり喉頭蓋の動きが妨げられることによって誤嚥しやすくなる気がする。まあ誤嚥しても、むせて押し返せれば良いのだが、そのまま気管から肺の方に流れ込んでしまうと誤嚥性肺炎になるかも知れないので暫くは注意して飲食しようとは思う。


 食道がんで手術を受けられた方も誤嚥には注意が必要なようだ。誤嚥の要因は幾つかあるが、意外だと思ったのはリンパ節郭清の影響。頸部リンパ節郭清により喉頭(蓋)を持ち上げる機能が低下し誤嚥しやすくなり、気管周りのリンパ節郭清により誤嚥反応(むせ)が弱くなるというもの。酷い場合には唾液などをむせぶこともなく知らぬ間に誤嚥(不顕性誤嚥)し、気付いたら肺炎になっていることもあるというのでご注意ください(何を?)。 


 ブログを書いている内に昼はソフト食というものになった。全てムース状で原材料を味から当てるゲームのような食事。がんサバイバーの私にはあるのか無いのか分からないが、将来老人ホームに入って介護食となったらこんな感じかも知れないと思いつつ頂いた。正直、不味い。




 (蛇足)今回の入院では体重3kg減が目標。9日間入院予定の4日目で1kg減。チョイ微妙。