月曜から下咽頭の内視鏡手術(ESD)のため入院中。火曜午後の大雨の頃に手術。

同じ内視鏡手術でも食道の場合は鎮静剤だったが、今回の下咽頭では全身麻酔。食道の内視鏡手術はいつもの内視鏡検査室だったが、今回は手術室。

初めて手術室を目にするが、フロアの広い通路の左右にずらっと手術室が並んでいて全部で20室あるという。当たり前のことではあるが、ここでは手術が日常風景、ごくごく普通のことなのだろう。

下咽頭ESDではノドが腫れて呼吸ができなくなるので最悪気管切開する場合が7%程度あると脅かされていたが、腫れもなく無事終了。

術前には小病変2箇所を切除する予定だったが、術中に近くにもう1箇所見つかったとのことで計3箇所。2箇所を合併切除、残り1箇所は単独切除。2つの傷口が繋がらないように僅かにヒモ状に表皮を残してあった。思ったより傷口が広くなったので、一時的な痛みはやむを得ないが、術後に引き攣れ(瘢痕)やノドのつかえ感(狭窄)が残りそうなのでちょっと心配。

術後に貰った手術写真の中に剥離した表皮を鉗子で摘み上げているものがあった。ということは、電気メスやカメラ用の経口内視鏡の他に経鼻内視鏡も鉗子用として使用したということだ。メインの経口内視鏡を執刀医である内科医が担当し、サブの経鼻内視鏡を頭頸科の医師が担当したのだろうと、変な所に興味を惹かれてしまう。

食道の内視鏡手術(ESD)の時には、この程度なら何回受けても大したことはないと思ったが、下咽頭の手術は内視鏡手術といえどもあまり受けたいものではない。それでも首のあたりから切り開く外科手術に比べたら文句を言えるレベルではない。

後日、病理検査の結果も出て来るだろうが、術前診断の前がん病変(grade4)から表在がん(grade5)に変わる気はするが、今回の病変は浅いので追加治療はないハズと思っている。



梅雨の季節のタチアオイ
梅雨入りの頃、下の方から咲き始め、頂上近くまで咲いたら梅雨明けとかいうが、今年は下から上までバラバラに咲いている