食道がんでは手術後に腹痛、吐き気、めまい、動悸などのダンピング症状などの後遺症が残ることが多い。でも手術すると何故ダンピング症状が起きるのか、不思議に思ったことはないだろうか…

 

 

ダンピングは食物が急速に小腸に流れ込むことによって起きるという。

普通は胃の中の消化物が急に小腸側に流れ込まないように、胃と十二指腸の間に幽門があり、その流れを調整している。また、幽門には十二指腸側から胆液などが混ざった消化物が胃の方に逆流するのを防止する働きもある。胃がんで幽門を含めて切除した場合であればダンピングが起きるのは理解できるが、食道がんの手術では幽門は残っている。なのに何故ダンピングが起きるのだろう?

 

 

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食道外科の主治医に聞けば良いのだが、短い診察時間の間に自分のこと以外を聞くのは気が引ける。AIも医療に関しては慎重であまり詳しいことは教えてくれない。いろいろ分からない事が増えて行く。

 

 

(蛇足)

古い文献だが、胃がんの患者に対して、内視鏡で十二指腸内にブドウ糖液を注入し、ダンピング症状を調べた結果について述べた文献があった。面白いと思ったのは手術後時間が経過するとダンピング症状が軽くなって行く人がいる事。同じ量のブドウ糖液を注入しているので、食事の内容や食べ方に工夫したからということでは無い。どういう仕組みか分からないが、体の方が新しい環境に次第に適応して行くということだろう。時間が経てばダンピング症状は段々軽くなるというのは、どうやら本当のことらしい。