鍋料理やフライ、ムニエル等にすることが多いマダラ。

でも、今回のマダラはアルゴンガスと高周波電流を使って素焼きにするという…

 

食道がんを宣告されて2年が経過、化学放射線治療終了から1年10ヶ月。

がんの再発は2年以内が80%と何処かで読んだので、今月の検査をパスすれば(次の検査は10月なので)、また1つのマイルストーンを超えることになる。その次には5年無再発、完全治癒というゴールが待っている。

という予定だったのだが、やはりそう簡単には解放してくれそうにない。

 

いつもはNBIや拡大鏡を使っての内視鏡検査だが、今回は久しぶりのルゴール染色。

内視鏡の画像を見せてもらったが、汚い!

モザイクのように染色の度合いが様々な部分が連なる、いわゆる“まだら食道“だ。

 

原発巣の近くの白っぽい部分が怪しいと言うのだが、他にも白っぽい部分、少し白っぽい部分などがあちらこちらにあって何処なのか良く分からない。それに大きな潰瘍が残っていた原発巣の辺りは、まだ波板状に少しデコボコしているように見えた。

 

生検採取して病理検査の結果待ちだが、恐らく表在がんだ。

私が「内視鏡手術、ESDで取れますか?」聞くと、医師は「焼く」という。焼く⁇

「内視鏡手術だが、アルゴンプラズマ凝固法という方法で焼く」と言うのだ。

あっ、その手があったか!

 

私は再発したらどうなるか、一応調べてはいた。

初期なら内視鏡手術(ESD)、少し進んでいたら光線力学的療法(PDT)、それも駄目なら食道切除手術だと思っていたので、全く意外だった。

 

アルゴンプラズマ凝固法(APC)については、古畑ケン三郎先生のブログで読んだことがあるので名前は知ってはいたが、詳しくは知らない。少し調べてみると、納得した。

 

アルゴンプラズマ凝固法(APC)はアルゴンガスを媒体として高周波電流で凝固させる方法で、内視鏡を用いて15分位で出来る治療だ。全身麻酔も不要で侵襲が少ない。花粉症の治療として鼻にAPCを行うこともあるようだ。

 

私の場合、ESDも可能かも知れないが、放射線治療の後、しかも潰瘍痕の近くなので、恐らく表皮が癒着していてとても剥がし難い。それに周りの他の少し白っぽい部分、今は中度、高度の異形成かも知れないが将来浸潤がんになる可能性がある“がんもどき“だ。その部分もこの際まとめて一緒に焼いてしまえば将来の再発の予防にもなる。今の私のマダラ食道にはお勧めの治療法のように思える。

 

ともかく、来週の病理検査の結果を待とう。