2021年12月

 

ステージⅣaの食道がん、手術が出来ないので抗がん剤と放射線で治療を開始。

抗がん剤3クール終了後に腫瘍が小さくなったので救済手術の提案を受ける。

超悩んだ末、手術を決意し、セカンドオピニオンを受けたがん専門病院に転院。

ところが手術前の検査で、がんが既に消滅していることが判明し、手術は中止。

その後は定期的に再発のチェックを行なって行くことになった。

 

診察結果を聞くのはロシアンルーレットみたいだ。

2年以内に50~60%の確率で“再発“という名前の弾が飛び出す。

 

幸い弾に当たっても即死することない、多分。

当たっても直ぐなら内視鏡手術やPDT(光線力学治療)で手当て出来るかも知れない。

ちょっと時間が経ってたら食道亜全摘手術、手術が無理でも抗がん剤治療がある。

そうは言っても診察結果を聞く時はやはり、ちょっと、緊張する。

 

食道がんの再発は全く運まかせという事では無い。

ある程度は自分でコントロールできる。

 

禁酒、禁煙、良い食生活、適度の運動、適正体重の維持…

 

特に禁酒は再発防止に大きな効果が見込めるという。

京大の武藤先生らのグループが食道がんとアルコールについて研究を行なっているが、私が驚いたのは内視鏡治療後の早期食道がん患者を対象とした禁酒効果。禁酒によって食道がんの発生が1/2に減る、体質によっては1/4に減るという。

 

私のように根治的化学放射線療法を受け完全奏効(CR)となった場合、追加で抗がん剤治療を行うことが標準治療としては弱く推奨されている(食道がん診察ガイドライン2017 CQ12)

明確なエビデンスは無いらしいが、50%や75%もの再発予防効果があるとは思えない。

 

追加の抗がん剤治療行うより、まず患者に禁酒を勧める/フォローする、自分で止められない患者には禁酒(減酒)外来を紹介する方が効果的だと思うのだが、どうなんだろう。